静電気体質ではスタイリングもすんなりいきません。
忙しい朝にブラッシングしても髪が広がるばかりだとホントにあせりますよね。
この憎っくき静電気を追い払う対策法を紹介します。
静電気はなぜ起きる?
静電気に対抗するにはその仕組を知っておくほうが有利です。
どうして髪は静電気で整えにくくなってしまうのでしょう?
髪の毛が洋服やブラシとこすれることで静電気が発生します。
このとき髪には、プラスかマイナスのどちらかの電荷(でんか)というものを帯びています。
プラス同士、もしくはマイナス同士の電荷を浴びている髪の毛は互いに反発してしまいます。
そうすることによって、髪がもわっと広がり収拾がつかなくなってしまうのです。
髪に溜まった静電気は、空気中に水分があればそちらに逃げていきます。
ですが、空気の乾燥や湿度が低下するとその逃げ場がなくなってしまいます。
逃げ場のない静電気はどんどんと溜まって、今度は髪自体にまで悪い影響を与え始めます。
もつれて髪型が決まらないだけでなく、髪表面のキューティクルを傷めてはがしてしまうのです。
キューティクルが傷んだ状態でシャンプーをすると、髪の中の成分が流れ出してしまいます。
その結果、切れ毛や枝毛などのダメージへと繋がってしまいます。
また、キューティクルの隙間から大切な水分が蒸発してしまえば髪のパサつく原因にもなります。
美しい髪を守るためにも静電気対策は必須なのです。
髪の毛の静電気予防法6つ!
★ブラシを静電気防止のものに
髪のお手入れには欠かすことのできないブラシ。
このブラシを静電気が起こりにくい素材でできている物を選ぶようにしてみましょう。
豚の毛など天然毛でできたブラシや静電気除去の加工をしてあるブラシがあります。
★髪をとかすときに水分をプラス
ブラッシングの前にひと手間かけましょう。
毛髪専用の化粧水やヘアメイク剤を髪にスプレーします。
髪を潤わせてからブラシをかければ静電気の影響をかなり抑えることができます。
ブラシの摩擦で発生する静電気に、あらかじめ逃げ道を作っておいてあげるということですね。
★加湿した部屋でスタイリング
加湿器を使っている部屋があればそこでブラシをかけるのがおすすめです。
乾燥することで静電気が発生しやすくなるので、加湿された部屋では静電気が起きにくくなります。
部屋では加湿器をつかっているけど洗面所は乾燥している…。
こんな場合はお部屋で髪形を整えるようにするだけでもずいぶん違いますよ。
★トリートメントを丁寧に
髪そのものに水分が足りていないことも静電気を増やす大きな原因の一つです。
空気が乾燥してきたなと感じたら、髪へもたっぷりと潤いを与えてあげましょう。
トリートメントの回数を増やし、かつ念入りにしてください。
とくに乾燥がひどい時期には、洗い流さないタイプのトリートメントをおすすめします。
★静電気を逃しやすい履物を
冬場に静電気が起きやすいのは、化繊の服などを重ね着してそれがこすれ合うからです。
厚着は仕方ないとしても、発生した静電気は体内に溜め込まないようにすることが大切です。
静電気は足元からも逃がすことができます。
履いているスリッパが電気を通さないゴム製だったりすると静電気の逃げ場がありません。
裸足が一番理想ですが、寒すぎる場合は静電気防止スリッパを履いて少しでも静電気を逃してやりましょう。
★外ではスプレーやハンドクリーム
外出先で静電気がひどくて髪が乱れてしまうこともあります。
こんな場合は手持ちのハンドクリームで静電気を抑えることができます。
ベタベタになるほど付ける必要はありません。
手に少量を付けて軽く髪になじませてやるだけで十分です。
もちろんヘアスプレーなどがあればそれを使うのが一番です。
要はパサついた髪の毛にうるおいを与えてやれば静電気は抑えらるということです。
水で濡らしても効果はありますが、よほどビチャビチャにしないとすぐに乾いてしまうんですよね。
まとめ
冬場は空気が乾燥するうえに布団からなかなか出られないので、朝スタイリングする時間も多くはありません。
その場で急に慌てるのではなくて、普段から髪のケアに気を遣うのが静電気の影響を少なくするコツです。
スキンケアでお肌に水分を補給するのと同じ気持ちで、髪の毛にも潤いを与えてあげましょう。