みんな大好きな食べ物といえばカレーです。
でも子供だとあまり辛いカレーは食べられませんよね。
しかし時と場合によっては食卓に辛いカレーが並ぶこともあります。
もらい物のカレールウがびっくりするほど辛かったとか。
そんな食べにくいカレーをマイルド味に変える方法を紹介します。
家庭にあるもので簡単に子供でも食べやすいカレーにできますよ。
カレーを甘くする方法
まずは子供向けの味付けにするための甘くする方法から紹介します。
蜂蜜を入れる
蜂蜜のコクのある甘さはカレーとの相性バツグン。
甘味を足すならこれが一番です。
一つ注意したいのが、蜂蜜に含まれるアミラーゼという酵素がカレーのとろみを失わせてしまうこと。
とろみがついて低温になったルウに蜂蜜を入れると、シャバシャバになって元には戻りません。
アミラーゼは加熱することで働きを止められます。
蜂蜜は鍋がぐつぐつ煮立っている状態で入れて、そのまま10分以上は煮込むようにしましょう。
ジャムを入れる
ジャムやマーマレードで甘味を足すのもおすすめです。
蜂蜜とは違うフルーティーな甘さがカレーの味を深めます。
以前テレビで見ましたが、海上自衛隊で受け継がれているカレーレシピでも隠し味にブルーベリージャムを入れているそうです。
すりおろしリンゴを入れる
カレーに加える甘さといえばリンゴです。
ハウスのバーモントカレーは「リンゴと蜂蜜」というフレーズで有名ですよね。
どうしてリンゴが使われるようになったかというと、
バーモントカレーは、アメリカ北東部のバーモント州に伝わるりんごとはちみつによる健康法にちなんでいます。
バーモント州の人々は、りんご(りんご酢)とハチミツをふんだんに使った料理を多く食べているため、非常に健康であると言われています。
とはじめは健康が理由だったようです。
ですが、リンゴの自然な甘みがカレーを日本人好みの味に変えることが知られて、今では隠し味の定番になっています。
バーモントカレーのCMでカレーとリンゴを何度も目にしたのも大きいです。
ある年代から上の人にとっては「カレーにはリンゴ」を定着させましたよね。
ただ、CMのようにリンゴをそのまま入れると甘さが出にくいので、すりおろした状態で入れます。
手軽に果汁100%のリンゴジュースやリンゴ酢を使うのもありです。
バナナを入れる
もう1つ、おススメしたいフルーツはバナナです。
友人とよくデイキャンプをするのですが、そのときによくカレーを作ります。
参加メンバーに子供が多いときには、味調整のためにバナナを細かく切って具材と一緒に煮込みます。
細かくというのはひきわり納豆くらいのサイズ。
そのバナナをそのまま入れてしまって大丈夫。
できあがったカレーを食べてもバナナの味は上手に隠れますよ。
辛さがおさまってマイルドになります。
チョコレートを足す
カレーにチョコレートも王道のチョい足しレシピです。
甘さだけでなくチョコレートのコクがカレーに深みをプラスしてくれます。
カレーの隠し味にコーヒーを入れるのに似ていますね。
隠し味として推奨されているのは95%の高カカオチョコレートですが、これだと苦すぎてあまり甘くなりません。
入れるならカカオ70%以下の甘さがあるチョコレートがいいです。
分量はカレー1人前に対して板チョコのブロック1~2個。
入れすぎると甘すぎるので様子を見ながら足していきます。
チョコは焦げやすいので最後に火を止めてから入れます。
カレー一人分を別皿に取り分けて、チョコを入れてレンジで溶かすのが簡単です。
玉ねぎを入れる
あまりダイレクトな甘さを加えたくないときは、玉ねぎで甘味を出すのがいいです。
野菜の甘味でナチュラルに味を柔らかくできます。
リンゴと同じように、玉ねぎをすりおろして入れるとカレーを甘くすることができますよ。
玉ねぎは火を通すことで甘さが引き立つので、玉ねぎの辛味が出ることはありません。
★玉ねぎメインのカレー
私が夏によく作るメニューの1つに、玉ねぎとトマトのカレーというものがあります。
玉ねぎ3個を薄切りにして時間をかけて炒めたら、トマトを3~4個ほど串切りにしてその中に入れて煮込みます。(大人二人分)
玉ねぎとトマトから水分が出てくるので、煮込むときに入れる水は少しで大丈夫。
その後でルウを入れると、野菜の甘みがぐんと引き立つカレーができますよ。
具材はお好きな野菜を素揚げしたり、焼いた肉を乗せたり。
甘さをプラスするのとは少し違いますが、甘いカレーの作り方の1つとして、試してみてください。
辛すぎるカレーをマイルドにする方法
ここまではカレーに甘さをプラスする方法を紹介しました。
もともとマイルドなカレーなら少し甘みを足すだけで口当たりが良くなります。
しかし辛すぎるカレーだとそうはいきません。
辛さに負けないように甘味を足すと、辛くて甘いカレーが出来上がってしまいます。
甘さと辛さは味覚としては別ジャンルなので打ち消し合いはしないからです。
なので辛すぎるカレーは別の工夫でマイルドにしてから甘味を調整しましょう。
牛乳を入れる
牛乳をカレーに入れるとマイルドになります。
カレーでピリピリと痛みを感じる辛さは唐辛子に含まれるカプサイシンによるもの。
牛乳に含まれるカゼインというタンパク質が、カプサイシンを包み込んで舌や胃への刺激を和らげてくれるのです。
カゼインは他の乳製品にも含まれるので牛乳以外でもいろいろ使えますよ。
- 生クリーム
- 豆乳
- ヨーグルト
- 粉チーズ
- コーンスープ
おすすめはインスタントのコーンスープ。
子供が好きな味だしカレーの味を薄めずに辛味を抑えられます。
粉チーズも風味が弱いので使いやすいです。
余り気味の乳製品で味を調整してみてください。
激辛カレーに水がNGの理由
辛いカレーを口にした時に水を飲むとかえってヒリヒリします。
というのも、カプサイシンは脂溶性で水には溶けにくい性質があるからです。
なので辛い時に水を飲むのは、辛味成分を舌の上に広げるようなもので逆効果。
辛味成分を洗い流すには脂分がある牛乳のような飲み物のほうが向いているんです。
マヨネーズを加える
カレーに生卵をのせて食べる人は多いですよね。
たしかに黄身がカレーをまろやかにしてくれて旨味もアップします。
ただ辛さを抑えるという点では乳製品に比べるとパワー不足。
卵には脂気がないのでやっぱりカプサイシンの辛さは残ります。
そこでオススメなのがマヨネーズです。
マヨネーズは卵と油からできています。
脂溶性のカプサイシンを溶かしやすく、なおかつ卵の風味もプラスされて美味しくなります。
レモン汁を加える
辛さを抑えるには、甘さよりむしろ酸味を足すほうが効果が高いと言われます。
カレーの本場インドでは辛さを和らげるためにレモンを入れることもあるとか。
言われてみると、カレーの付け合せの漬物(らっきょう・福神漬)にも酸味がありますね。
辛さを抑えてくれるからこそ箸休めとして定番になっているのかもしれません。
そこでカレールーにレモン汁をプラスしてみましょう。
同じような酸味のあるお酢でもOK。
量は好みでいいですが1人前で小さじ1杯くらいです。
これが意外に美味しい。
辛さがマイルドになるだけでなくこってりカレーもさっぱり食べやすくなります。
まとめ
★カレーに甘さをプラス
- 蜂蜜を入れる
- ジャムを入れる
- リンゴを入れる
- バナナを入れる
- チョコレートを入れる
- 玉ねぎを入れる
★辛さを弱める
- 乳製品を加える
- マヨネーズを入れる
- 酸味を加える
カレーをマイルドにするには、甘さ・乳・脂・酸味のどれかを足します。
もとのカレーの風味や家にあるもの、食べる人の好みを考えてうまく調整してみてくださいね。