大学にも通信制で学べるところがあります。
頑張って無事に卒業できたのはいいけど履歴書にどう書いたらいいのか悩みますよね。
通信制って学歴になるの?
全日制の大学と同じように書いてもいいの?
学歴詐称にならない?
今回は学歴としての通信制大学や履歴書の書き方について解説します。
通信制大学も立派な大学の1つ
通信制大学は、学校教育法という法律で定められている学位を取るために通信制で学べるシステムです。
昭和25年から文部省がきちんと認めている教育機関なんですよ。
博士課程も開設されています。
大学の一種ということになりますので、もちろん大卒の学歴として扱ってOKです。
遠慮なく履歴書にも記入していいものですよ。
大学で学びたい人はたくさんいますが、みんながみんな通えるというわけではないですよね。
体が不自由で通学が難しい人や家業を手伝う必要があって通学の時間が取れない人、経済的に苦しいのでということもあるかもしれません。
様々な事情で大学に通えないときの選択肢の1つが通信制大学なんです。
履歴書には「通信制大学」と書くべき
履歴書を書くときに出身大学が通信制だったことを隠すのはおすすめできません。
アルバイトの面接に出すくらいなら問題ありませんが就職活動の履歴書には明記するべきでしょう。
通信制でも大学を卒業したという点では同列ですが、企業側も全日制と通信制では評価の仕方が変わってきます。
どちらが有利不利ということより卒業証明書を出せばひと目で分かってしまいます。
隠すことで「言いにくい事情があるのでは?」と勘ぐられるのもイヤですよね?
◯◯大学××学部△△学科(通信教育課程)
私なら堂々と書いておきます。
ちなみにこれは書き方の一例です。
実際は卒業証明書の表記に揃えるのがいちばん間違いのない方法でしょう。
通信制を書かないと学歴詐称?
学歴欄に通信制であることを書かなくても学歴詐称とは言えません。
その大学を卒業したのは間違いありませんからね。
悪くても「書き漏らし」くらいの評価になると思います。
ただ大卒(とくに新卒)と言われると普通は全日制を卒業したと思われます。
大学は勉強の他にもいろいろな活動がありますよね。
通信制と違うのは、学校に通って仲間と一緒に勉強している点。また、サークル活動などもあります。
つまりただ「大学」と書くと、こういう団体行動も経験していると勘違いさせることになります。
企業ではこのコミュニケーション能力の有無を採用基準に重視するところが少なくありません。
実績にかかわらず運動部に所属していたことなんかは大きなプラスになります。
わずかな学力の差よりは、すぐ辞めたり職場の和を乱す人材を雇ってしまうほうが会社にとってマイナスが大きいということでしょうね。
それだけに自分に有利に働く(かもしれない)書き漏らしをあえてするのは褒められた行為ではありません。
どのみち卒業証明書を提出すればバレてしまいます。
仮にバレなくても、面接で「大学ではどんなサークルでどのような活動をしていましたか? そこで得たものは何ですか?」と聞かれたら答えられないですよね。
そこで初めて通信制大学卒業であることを打ち明ける気まずさを考えると、はじめから記入しておいたほうがトラブルは少なくなります。
就職活動での「通信制大学卒業」の評価は?
一般的には全日制のほうが通信制より高く評価される傾向があります。
しかし全ての企業でこう評価されているというような共通の基準はありません。
何故かというと企業によって人材採用で重視する点は全く違うからです。
同じ企業でも部署や担当者レベルで考え方が違うということすらありえます。
通信制は入るのはたやすく卒業するのが難しいです。(例外あり)
全日制のようになんとなく通って周りに合わせて課題をこなして卒業…とはいきません。
学業に対しての熱意や強い意志がなければ卒業できません。
そこを評価されれば同じ大学卒の候補がいて通信制卒を採用することは十分ありえます。
決して「通信制じゃない大学を出たほうが有利」と言い切ることはできないんです。
★通信制を選んだ理由は重視されるかも
これは個人的意見なので参考になるかどうかわからないですが…。
私がもしも採用担当者だったら「なぜ通信制を選んだか」「日中は他に何をしていたのか」という点は重要視すると思います。
バイトや家業の手伝いなどで働いていたのなら、学業との両立は十分なアピールポイントです。
反対に「特に何もしていませんでした」では評価はぐっと下がるでしょう。
だからといって嘘はいけませんよ。
ボランティアとか自分探しとか耳触りの良い言葉を並べても、プロの面接官に突っ込まれればすぐ底が見えます。
まとめ
胸を張って堂々と「通信制大学を卒業しました」とアピールしてください。
どう評価されるかは正直わかりません。
しかし取り繕って就職をパスしようとするのは間違いです。
今まで自分がしてきたことに自信を持っている人の方が評価されやすいですよ。
きちんと頑張ったんですからしっかり前面に出していきましょう。