スキューバダイビングを始めてみたい!
でもライセンスが必要らしいから難しそう。
お金もかかりそうだなあ。
そんな思いで最初の一歩を踏み出せない方も多いんじゃないでしょうか?
スキューバーの免許って何?
取得にはいくらかかるの?
免許なしでは潜れないの?
そんな疑問について解説します。
スキューバダイビングの免許とは?
スキューバダイビングのライセンスは民間の団体が発行する認定証です。
正式にはCカードといいます。
免許やライセンスと呼ばれていますが、運転免許や医師免許のような国が法律的に認めたものとは少し違います。
「免許」とは行政機関から発行される許可証のことなので「スキューバーダイビングの免許」という呼び方は厳密には間違いです。
ただ、Cカードだと知らない人には通じにくいんですよね。
この記事内でも「免許」や「ライセンス」と呼ばせてもらっています。
このCカードを持っていないとダイビングショップなどで潜ることはまず許可されません。
民間団体が発行していますが、ダイバーにとって非常に大切なものです。
Cカードを発行する団体は一つではありません。
世界中で有名な団体や日本国内しか知られていない団体、ほんの一部しか知られていないマイナー団体と数多く存在します。
では認定する団体はどこがいいのでしょうか?
いくつか紹介しますね。
■PADI
世界最大の認定団体でかなり有名です。
私はPADIで認定証を発行してもらいました。
■NAUI
歴史のある認定団体です。
こちらも認知度が高い団体です。
■SSI
アメリカ生まれの認定団体です。
日本ではまだあまり知られてないかもしれません。
有名なのはこの3団体ですが飛び抜けてメジャーなのがPADIです。
なんでも全世界のダイバーの約60%がPADIの認定証を所持しているとか。
かといって、NAUIやSSIの認定証だから潜るのを断られることはありませんので安心してくださいね。
スキューバダイビング免許の種類・PADI
スキューバダイビングではダイバーのレベルによって発行される認定証が違います。
レベル分けは発行団体によって微妙に異なります。
ここではPADIの免許の種類をご紹介しますね。
基本的には、ダイビングショップで講習を受けて下のランクから取得していきます。
■オープン・ウォーター・ダイバー(OWD)
最初に取得可能な初級のライセンスです。
3日~4日の学科、プール講習と海洋講習で取得可能。
このライセンスを持っていると、水深18mまでスキューバダイビングを楽しむことができます。
これよりさらに初心者用のスクーバー・ダイバー(PSD)というライセンスもあるにはあります。
ただ潜れる条件がきつすぎて個人的には取得する意味があまりないと思います。
車でいえば仮免だけ取って教習所をやめるような感じです。
OWDより短い時間で取れるのでホントに忙しい人用ですね。
初心者でもOWDから申し込んで大丈夫ですよ。
■アドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW)
続いて中級のライセンスになります。
スキューバダイビングのスキルをアップする講習を受けて、合格すると水深30mまで潜ることができます。
■レスキューダイバー(RED)
上級のライセンスです。
トラブルの予防や対処法、いざという時の救助方法まで学びます。
レスキューダイバーまで取ると世界中のほとんどの海に潜れるようになります。
これより上のライセンスは、インストラクターとして働きたい方が取得するいわゆるプロのコースとなります。
ダイブマスター(DM)
アシスタント・インストラクター(AI)
オープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)
レベルアップするごとにできる仕事も広がっていきます。
ダイビングショップで働きたいという方はいずれ挑戦してくださいね。
ライセンス取得の難易度は?
ダイビングを始める前に気になるのはライセンス取得の難易度ですよね。
自分も合格できるのか…?
ここでは各コースの難易度についてお話します。
あくまで私の主観ですが…。
★OWD
最初の免許オープンウォーターダイバーですが学科は勉強すれば合格できます。
運転免許と同じような難易度です。
プール実習や海洋実習も泳げればなんとか取得できるでしょう。
講習内容はダイビングショップによって厳しさが違うのですが、私の行ったところはかなり厳しめでした。
ゴーグルなしで10分間足のつかないプールで浮く、200m泳ぐなどが講習にありました。
海洋実習では、かなり深い海の中でゴーグルを外してまたつける「マスククリア」や空気が入ってくる機材を口から一度離す、自分の機材が壊れた場合に助けを求める、などを実習しました。
やっぱり海の深いところでの実習は怖いですね。
たとえ泳ぎが苦手でも皆さんがんばって合格していきますが、水に恐怖心がある方だとかなり苦労するかと思います。
★AOD
次のアドバンスドダイバーは各技術のスキルを延ばす講習がおこなわれます。
AODを受ける頃には多少経験も増えていたので、私はかなり楽しくやれました。
ただ水深30mに行かなければならない講習は暗くて怖かったです。
★RED
上級のレスキューになると人命救助の講習になるので、どちらかというと体力勝負でしたね。
覚える内容も増えるので難易度はかなり高いです。
ここから先のプロライセンスは持っていないので難しさはわかりません。
インストラクターの講習なので、実際にお客さんをガイドしたりするそうです。
プロコースなので難易度はさらに高いでしょうね。
スキューバダイビング免許取得の費用は?
難易度よりも気になるのはスキューバダイビングの最初の免許、OWD取得にはいくらお金がかかるのかですよね?
ズバリ!かかる費用は地域によって差があります。
海に近い地域だと海までの交通費や宿泊費がかかりませんよね。
海から遠い都市型ダイビングショップだとその分だけでも結構な差になってしまいます。
さらに海洋実習で船を使うか、ビーチから歩いて海に入るかによってもかなり金額は変わってきます。
無理やり平均額を出すと5~10万くらいじゃないでしょうか。
厄介なのがダイビングショップによって表示価格の内訳がかなり違うこと。
格安を謳っていても費用に機材のレンタル代が含まれていなかったりします。
内訳をしっかり出す信頼できるお店を選びましょう。
ダイビング、とくにCカード取得のための費用は安ければいいというものではありません。
講習に手を抜いたり後から不要な機材を売りつけたりと悪質なお店もあります。
安くて簡単にライセンスが取れる、を売り文句にしているようなショップは避けたほうがいいです。
実際にかかった私のライセンス取得費用
私は地元に潜れるような海がなかったため、思い切ってオーストラリア(ケアンズ)へ旅行に行ってCカードを取得しました。
そのときにかかった費用を紹介しますね。
初級のOWDに必要なのは4日間の講習です。
そのうち2日間は船に泊まり込みの講習で、そこでの食事代や申請料、機材レンタル料などすべて込みで7万円台でした。
日本とそんなに変わらない額ですね。
ケアンズでもダイビングショップによって差があります。
その後、バリ島で取ったアドバンスドダイバーが約5万円。
さらに約4.5万円でレスキューダイバーをホノルルで取得しました。
この2つは国内だともう少し費用がかかると思います。
私は持っていませんが、この上のプロ用のコースはさらに値段が上がります。
ダイブマスターの資格まで全部取るとおそらくプラス40~50万円くらいかかります。
免許がないと潜れない?
スキューバダイビングに興味はあるけど、いきなり免許はハードルが高い。
そもそもやり続けるかわからないし……。
という方もいらっしゃいますよね。
ダイビングショップによっては、ライセンスがなくても潜れる体験ダイビングをおこなっています。
しっかりと説明を受けてから初心者にも優しい穏やかなポイントを潜ります。
インストラクターの方がしっかりとフォローしてくれますので初めてでも安心です。
まず体験ダイビングをやってみて、もっと潜りたいと思ったらライセンス取得でいいと思いますよ。
まとめ
Cカードを取得するには信頼できるダイビングショップを選ぶことがとても大切です。
しっかりとした講習を受けることが、これからのスキューバダイビング人生を安全に楽しめるかどうかに関わってきます。
私はスキューバダイビングの免許を取得して一生の趣味ができたと思っています。
ぜひあなたもスキューバダイビングの免許を取得して海の世界を楽しみましょう!