もらって嬉しい年賀状ですが放っておくとドンドン溜まる一方なのも確かです。
年賀状は住所・名前・写真と個人情報の宝庫でもあります。
ただ燃えるごみの袋に入れて捨てるのは、今の時代とても危険です。
安全に処分するにはどのような方法があるのでしょうか。
今回は年賀状の処分方法について解説します。
自分で処理する方法
業者とはいえ第三者に渡してしまうのは不安。
自分が処理すれば過程をすべて見られるし安心。
そんな風に思うなら以下のような方法がいいでしょう。
個人情報保護スタンプを使う
漏らしてはいけない情報が掲載されている部分にスタンプを押して、判読不能な状態にしてから捨てましょう。
自分でやるにはもっとも手軽で効果的な捨て方です。
油性インクが使われているのでゴミの回収場で雨に濡れたとしても大丈夫。
1回押しただけじゃ不安なら、同じところに納得のいくまで重ね押しすることもできますよ。
ただし手にインクが付くとめちゃめちゃ落としにくいので要注意です。
家庭用のシュレッダーを使う
やってみるとわかりますが1枚ずつはさみで切るのはすごく大変です。
しかも復活できないくらい細かくしないと、切断してもあまり意味がありませんからね。
やはり家庭用シュレッダーで細断するのがいいですよ。
安い手動シュレッダーもありますが、破片が粗くてあまり役に立ちません。
意外に手間もかかるし買わないほうがいいレベルです。
電動のクロスカットができるシュレッダーで初めて安全と言えるのではないでしょうか。
年賀状だけではなく、普段も届いた請求書を捨てることもできるので、この機会に1台購入してはいかがでしょうか?
そんなに切るものなければスタンプで十分です。
瞬間接着剤とガムテープを使う
処理に特別なグッズを買いたくない。
そんな場合は、年賀状同士を瞬間接着剤でくっつけて塊にしてしまいましょう。
ノリじゃなくて接着剤を使うのがポイント。
全ての年賀状を貼り付けたらガムテープでぐるぐる巻きにして塊で捨てます。
100%安心とは言えませんが、よほどうまくいかないと判別可能な状態にはがすことはできないはずです。
手間がかかるのがデメリットですね。
回収サービスを使う場合
自分でするのは面倒。
そう考えているならこんなサービスを使いましょう。
ナチュラルローソンの「個人情報書類回収BOX」
近くにナチュラルローソンというコンビニはありませんか?
ローソンが展開している店舗の一種なのですが、『「美しく健康で快適な」ライフスタイルを身近でサポートする』というコンセプトで運営しています。
このナチュラルローソンには「個人情報書類回収BOX」が設置されています。
「一般家庭から出る個人情報の記載がある紙」を入れておくと、回収して裁断工場で処理をした後トイレットペーパーなどの紙製品として生まれ変わります。
年賀状の処分がエコ活動の一端を担えるわけですね。
ただし設置店舗は都内の一部だけに限られています。
市のリサイクルサービス
市ではがきのリサイクルをおこなっている場所もあります。
例えば八王子市。
毎年1月~2月にかけて期間限定で市の庁舎や市内の郵便局に回収ボックスが設置されます。
お住まいの地域でこのようなサービスを実施しているかどうか、一度調べてみるといいですよ。
★郵便局の回収箱は現在は無し
以前は一部の郵便局で(試験的に)年賀状の回収BOXが設置されていました。
そのことを思い出して現在でもBOXを探す人が多いようです。
ただ残念ながら今では回収サービスは実施されていません。
有料の回収サービス
有料で紙類を処理してくれるサービスもあります。
細断ではなく完全に溶かすので情報漏えいのリスクは限りなく低いです。
年賀状よりは会社の書類等に使われるサービスですね。
有名なのは郵便局系の「セキュリティパック21」やヤマト系の「機密文書リサイクルサービス」などがあります。
どんど焼きで焼く
神社などでお守りやお札を回収しているのはご存知でしょうか。
これを燃やす行事が「どんと焼き」です。
年明けに正月飾りなどを焼いて歳神さまをお送りする行事です。
どんど焼きは回収サービスとは違いますが、神社によっては年賀状も一緒に焼いてくれるところがあります。
ただ断られるケースも少なくないので事前にしっかり確認しましょう。
たとえOKでもあまり大量の年賀状を持っていくべきではありません。
まとめ
企業では個人情報の漏洩は絶対にあってはならないもの。
しかし油断しがちな個人でも同じレベルで考えるべきでしょう。
捨てる場合にはきちんと対策するのが、年賀状を受け取った側の最低限守るべきマナーではないでしょうか。