雪がめったに降らない地域に住んでいると、経験が少ないので雪かきの手順やマナーはよくわかりませんよね。
どこまでの範囲を雪かきするべきか。
どけた雪はどこに捨てるのか。
自分の家だけが良ければいい、という考え方は禁物です。
雪かきにも守るべきマナーがありますよ。
トラブルの原因にならないようにポイントを押さえて雪かきしましょう。
※積雪が年数回の地域を想定しています。豪雪地域では基準が違うのでご注意ください。
雪かきはどこまでするべき?
少なくとも自分の家に面した道路は雪かきをしましょう。
お向かいさんがいるなら道路の半分までです。
みんなが自宅前の雪をどかせば人や車が安全に通行できます。
自宅前の道路を放置して、事故が起きたりケガ人が出たりするのは嫌ですよね。
私たちだって誰かが雪かきしてくれた道を歩きます。
助け合い・役割分担の精神で家の前くらいは通りやすい状態にしておきましょう。
格好いい言い方をすればそれが公共心というものです。
まれに雪かきを一切しない人もいますが、民度の低い人に行動を合わせる事はありませんよ。
他人の家の前も雪かきする?
- 高齢で雪かきが難しい。
- 雪の日にたまたま留守していた。
こういうケースなら他人の家の前の雪をどかしてあげるのは問題ないと思います。
私の住んでいる通りでも、一人暮らしのおじいちゃんのところは周りの人が協力して雪かきしています。(おじいちゃんも力仕事以外のことには協力的なので、文句を言う人はいない)
問題は、みんなが雪かきしていても絶対に出てこない偏屈な人のところです。
この手の人間は、「我が家に雪を寄せるな」「うるさい」「雪がある方が滑りにくい」など意味不明の理由で文句を言ってきます。
説得も無意味で関わるだけ損をします。
親切心が思い切りアダになるので、その近辺の雪には手を出さないほうが無難です。
雪はどこに置く?
かいた雪は壁際や電柱の下など通行のじゃまにならないところに集めます。
持ち主の同意が得られれば、一時的に空き地などを利用させてもらうのもありです。
いずれ溶けますからね。
逆に捨ててはいけないのは以下のような場所です。
道路にポイ
家の前に積もった雪を道路へ投げてしまうのはいけません。
そんな人いるの?と思うかもしれませんが結構います。
ひどいと、端に寄せた雪山をわざわざ崩して道路に撒く人もいるくらいです。
早く雪を溶かすためだとは思いますが、道で凍結すると非常に危険です。
他人を危険にさらしてまで自宅前から雪を溶かしたいのは、自分勝手というほかありません。
しかも厳密に言うとこれは道路交通法違反になります。
やってることは道路に障害物を置いているのと同じなんですよね。
道に撒いた雪で事故が起きた場合に、賠償請求される可能性もゼロではありません。
排水口
道路脇の排水口・側溝に雪を捨てるのもよくありません。
水流で溶かすイメージかも知れませんが、大量の雪がつまれば水の流れをせき止めてしまうだけです。
しかも排水溝を塞ぐと、道路の雪が溶けて流れるルートも無くなってしまいます。
行き場のなくなった水は道路に残り、再び凍結するので危険ですよ。
もちろん下水道に雪を捨てるのもNGです。
下水道にも下水道法という法律があります。
勝手な投雪で下水の流れを妨げると罰せられます。
河川
公共の場所に見える河川ですが、影響の大きな使い方をする時には管理者の許可が必要になります。
散歩や釣りはOKでもキャンプしたり石を大量に採取したりするのはダメなんです。
なので、雪かきした雪を川へ捨ててはいけません。
「河川の区域内に物を廃棄した」ということになってしまいます。
ただし、自治体が河川を雪の捨て場所として指定しているなら構いません。
他人の家の前に雪を積むのはダメ
避けた雪を人の家の壁際に置くのもいけません。
当たり前ですよね。
ですが意外とこれを守れない人が多いんです。
雪かきをするしないよりも雪の捨て場所でトラブルになる方が多いです。
実際に揉めている人を目撃したこともあります。
こういうことから発展して大きなトラブルになったらどうでしょう。
暮らしづらくなりますよ。
自分がやられて嫌なことはやめましょう。
地元ルールを周りの人に確認
越してきたばかりだと、その地域での雪かきの勝手がわからないのも仕方ありません。
その土地ならではの捨て場所があったりします。
はじめは自分判断で雪かきするのではなく周りに合わせます。
お隣さんが雪かきしているのが見えたら、自分も出ていって「雪はどこに捨てたらいいんでしょう?」と聞いてみましょう。
コミュニティがしっかり取れれば雪の置き場所で揉めるケースも少なくなります。
まとめ
道路・下水道・河川に雪を捨ててはいけないというのは、法律や条例で決められたわかりやすいルールです。
しかし、雪かきをする・壁に寄せるというのは常識で、破ってもはっきり罰則があるわけではありません。
それだけに人間性がもろに出てしまいます。
ある家の前だけ雪かきのあとがなければ「そういう人」が住んでいるのだなと思われてしまいますよ。