事務職にもいろいろありますが、未経験でも募集をよく見るのは一般事務と営業事務ではないでしょうか。
でもこの2つ、何が違うのか、どんな人が向いているのか迷いますよね?
私は社会に出て10数年事務職一本で、一般事務・営業事務どちらも経験があります。
そんな私が考える2つの事務職の違いについて書いてみますね。
営業事務と一般事務の違いとは?
営業事務は会社の営業部門の補助に特化した事務作業でやや専門的。
一般事務は部門問わず会社全体の事務作業を担当。
一般的には2つの事務職はこのように定義づけられているようです。
ですが、現場ではこんなにハッキリ割り切れるとは限りません。
一般事務で募集がかけられても、いざ勤め始めたら営業事務や経理に関わるものまで手掛ける…なんてことはよくあります。
大きな企業だったらその辺の住み分けはきちっとあるのでしょうが、人の足りない中小企業ではそんな甘いことも言っていられないですからね。
電話や来客への対応、書類の作成や整理などいわゆる「単純な事務作業」はどちらについてもあります。
私は、営業事務と一般事務にはお客様とどこまで関わるかに一番大きな差があると思っています。
営業事務では電話や打ち合わせなど、クライアントと接する機会はかなり多くなります。
対して一般事務のときは、サービス内容の問い合わせなどは担当部署に引き継ぐのみという感じでした。
クレーム対応などもサービス範囲を細かく知らないと正確な対処ができないので、担当部署へ回していました。
単純に作業内容よりこの距離感の方に違いを感じます。
営業事務・一般事務の給料差は?
就職前に気になるのは、やはり仕事内容によるお給料の差ですよね?
これも私の経験の範囲ですが、一般事務でも営業事務でもお給料に大きな差はありませんでした。
営業事務の方が一般事務よりもいくらか高かった記憶がありますが、それでも何千円も違ったという経験はありません。
残業は営業事務の方が多いのでそこで多少差がつくくらいです。
地域や企業にもよるので一概にはいえませんが、給料の額はどちらか(営業・一般)を選択する理由にはならないと思います。
一般事務はコミュニケーション能力不要?
人と接するのが苦手だから一般事務の方がいいかな…という考え方はおすすめしません。
確かに営業事務の方がお客様に接する時間が多く、意思の疎通が必要な場面は多いです。
じゃあ一般事務はずっと一人きりで仕事をするのかというと、そんなことはありません。
周囲とのコミュニケーションは一般事務だろうがなんだろうが、生きていくために必要なことですからね。
そもそも、仕事に不慣れな内は先輩にわからないことを聞かなければいけません。
進捗の報告が必要になることもあります。
仕事を振られたら、その人が何を望んでいるのかをくみ取らなければいけません。
これらの仕事を意思疎通無しでやろうとしたら、自分も周りもロスが大きすぎます。
社交的までいかなくていいですが、最低限のコミュニケーション能力は営業事務にも一般事務にも必須です。
営業事務・一般事務 どちらが大変?
営業事務と一般事務はどちらのほうがキツイ?
という質問も返答に困ります。
大変さはその人の特性にもよりますし、職場環境にも大きく左右されます。
どちらも楽ではない、としか言いようが無いんですね。
ただ、どちらを選ばならない場合は、過去のバイト経験を思い返してみるとヒントが浮かぶかもしれません。
コンビニや飲食店で働くこと…いわゆる「接客業」に対しての感覚はどうでしたか?
お客さんと接することがさほど苦でなかったのなら営業事務むき。
客対応は苦手で、ごみ捨てや倉庫整理など裏方のほうが気楽だったなら一般事務を選んだほうがいいかな…と。
血液型占い並にアテにならない雑な分類ですが、仕事は自分にあっていると思い込むことも大切です。
まとめ
事務はなんでもするので「こういうもの」と断言するのが難しいんですよね。
ご両親や先輩、学生さんならバイト先の方などにリサーチしてみるとリアルな情報が得られるかもしれません。
とくに目当ての職場の先輩に話が聞けると貴重です。
ただ、私から最後に言いたいのはこれだけです。
「事務は決して楽な仕事ではありません。大変な思いをしなくても済みそうという勝手なイメージで、一般事務や営業事務を選ぶのは完全な間違いです。そのかわりやりがいもありますよ」