いつまでも続く慢性的な腰痛にはうんざりしますよね。
とくに寒い季節には痛さも倍増します。
そんなつらさを和らげてくれるのが使い捨てカイロです。
正しい使い方で腰を温めればものすごく楽になりますよ。
今回は使い捨てカイロが腰痛にいい理由と効果的な使い方を解説します。
カイロが腰痛にいい理由
なぜ腰痛に使い捨てカイロが有効なのでしょう?
慢性の腰痛を患っている人の多くは、血行不良によるいわゆる「凝り」を起こしている状態になっています。
血のめぐりが悪くなると、血液が本来運んでくれるはずの酸素や栄養素が腰にまで行き渡らなります。
その結果、筋肉が緊張して固くなってしまい痛みが発生します。
また、緊張した筋肉は周辺の血管を圧迫します。
それによってますます血の巡りが悪くなってしまうのです。
メカニズムとしては肩こりと同じですね。
血行を促進するには運動やマッサージが効果的です。
ですが、痛い時に動くのはツライものがありますよね。
マッサージも痛みを悪化させてしまうことがあります。
そこでまずは、使い捨てカイロで温めて血液の流れを良くします。
凝りをほぐして痛みを軽くしてから運動を始めることで、無理なく腰痛改善を進めていきます。
温めることで瞬間的な痛み止めになるのも大きなメリットです。
カイロNGの痛みアリ!温めてはいけない腰痛は?
腰に効果的な使い捨てカイロですが、すべての腰痛に効くわけではありません。
腰痛にも温めてはいけないものがあるので注意が必要です。
■温めてはいけない腰痛
・ぎっくり腰
・打撲での腰の痛み
・スポーツによる筋肉へのダメージ
・ヘルニアは症状次第
ぎっくり腰やぶつけて痛めたような急性の腰痛は温めてはいけません。
簡単に言えば一時的な腰の痛みですね。
このようなケースは患部が炎症をおこして痛みの原因になっています。
なので逆に、冷やして炎症を押さえることが痛みの緩和につながります。
貼るのはカイロではなく湿布がいいでしょう。
★ヘルニアは状態次第
むずかしいのはヘルニアの痛みで、症状によって温めと冷やしを使い分ける必要があります。
慢性的に痛みが続く時は温めると楽になります。
しかし、ズキンズキンと打撲のような痛みがある場合は炎症を起こしている可能性があります。
医師の指導を仰いで正しく対処しましょう。
使い捨てカイロの効果的な使い方
使い捨てカイロは貼る場所によっても効果が大きく変わります。
腰を効率よく温めるには腎兪というツボに貼るのがいいでしょう。
両腕をぴしっと「気をつけ」の姿勢にして肘の高さが背骨の中心です。
そのラインの中央から指2本ぶん外側の左右2点が腎兪です。
腎機能を活発にして血行を促進してくれるので、腰の痛みに効果のあるツボです。
もちろん腎兪を押すことも腰痛にはいいですよ。
★痛い場所がハッキリしない時は?
痛いポイントがはっきりわかっていれば、その上に貼っても問題ありません。
凝りほぐし効果としてはイマイチでも、とりあえず痛みは和らぎますからね。
どこが痛いのかわからない。
でも、腎兪に貼るのは違うような気がする…。
そんな時は、腰やお腹まわりを触って冷たく感じた場所に貼りましょう。
冷たくなっている部分は血行不良を起こしている可能性が高いです。
使い捨てカイロの注意点
・貼ったまま寝ない
・服の上から貼る
・心臓近くには貼らない
使い捨てカイロを使う上で一番注意するべきなのは低温やけどです。
貼ったまま眠ってしまったり肌に直接つけるのは絶対NGです。
たとえシャツごしに貼っても、その上をコルセットなどで覆ってしまえば熱が逃げずに低温やけどしてしまいます。
極端にカイロを体に密着させないように注意してください。
また、心臓は血流の大元なので温めて血行促進する必要はありません。
むしろ熱を与え続けることで負担が大きくなってしまいます。
カイロを心臓近くに貼るのはやめましょう。
まとめ
- 背中中心の腎兪に貼る
- 腰・腹の冷たい場所に貼る
- 打撲・ぎっくり腰はカイロNG
- ヘルニアは症状次第で温冷使い分け
- 貼ったまま就寝・直貼りはNG
- 心臓は温めない
腰痛を和らげるカイロの使い方を紹介しました。
血のめぐりを良くする方法は肩こりや冷え性などにも応用できそうです。
やけどに注意してうまくカイロを使ってみてくださいね。