自宅で梅を使ってシロップや梅酒、梅干しなどを作る人も多いですよね。
手作りなので安くておいしい安全なものができるのがいいですよね。
しかし初挑戦となるとわからないことが多くてハードルが高く感じてしまいます。
そもそも梅っていつごろ売っているのかピンとこない人もいるかもしれません。
そこで今回は、梅シロップに使える梅の実の販売時期やどんな梅を選べばいいのかについて解説します。
旬の季節を逃さないよう参考にしてみてください。
梅の販売は5月ごろスタート
梅が売り場に並ぶのは6月に入る前です。
タイミングとしては梅雨入りする少し前になります。
といっても自然のものなので、その年の天候や気温にも左右されます。
GWの終わりごろから並ぶこともありますね。
梅の花が咲いてから収穫されるまでのスケジュールを簡単に見てみましょう。
- 2~3月:花が咲く。
- 4月:実が成長していく。
- 5~7月:実が収穫される。
種類や地方によって若干の差は出てきますが基本的にはこんな感じです。
梅の販売は長く続きますが、梅シロップ・梅酒のような漬け込んで作るものなら6月には買いましょう。
その時期だと果実酒作りコーナーを設置するスーパーもありますね。
漬け込む容器や氷砂糖、ホワイトリカーなどが1ヶ所にまとめてあるので道具も揃えやすいです。
★梅狩りを楽しめるところも!
手に入れられるのはスーパーだけではありません。
果物狩りの中ではマイナーですが、梅の収穫を楽しむものもあります。
梅狩りのいいところは状態を見ながら収穫できるので、シロップ用・梅干し用など取り分けられるところ。
意外に値段も買うより安かったりします。
梅狩りのシーズンは6月から7月初旬。
たいていは予約制なので、各地の農園に問い合わせてみてください。
シロップ漬け向きなのはどんな梅?
ひとことで梅の実と言っても、どのくらい熟しているかによって何を作るのに適しているのかが変わってきます。
青梅
青梅は完熟していない若い実です。
梅シロップを作りやすいのがこの青梅です。
初期に収穫されるので5~6月が旬になります。
意外に早く売り場から無くなってしまうので要注意。
見た目は青くて硬さがあり酸味が強いのが特徴です。
クエン酸が豊富に含まれるので梅のエキスが抽出しやすく、漬け込んで作る液体物にぴったりです。
硬い歯ごたえを楽しむメニューにも使われます。
梅シロップ・梅酒・甘露煮・カリカリ梅・梅菓子などに向いています。
黄梅
黄梅は青梅が熟したもので完熟梅とも呼ばれます。
旬は梅の時期後半の6~7月。
青梅を購入しても放置しておくと数日で黄色くなってきます。
見た目が黄色くなるにつれて、果肉も柔らかく香りも強くなっていきます。
熟し具合で硬さが変わるので、使い方を選べるのも黄梅のメリット。
柔らかい実を楽しむ梅干し・梅ジャム・梅ミソ作りに適しています。
黄梅で梅シロップはできない?
青梅が熟していくとクエン酸がリンゴ酸に変わります。
リンゴ酸はいい香りがしますが、砂糖との浸透圧が減るのでエキスを抽出しにくくなります。
また殺菌力も低下するので作っている過程で発酵しやすいデメリットもあります。
梅シロップ作りでよくある白い泡が出る失敗。あれの原因は発酵なんです。
黄梅でも梅シロップは作れますが、失敗しにくいのは青梅です。
梅を使ったレシピ
おうちで作ってみたい代表的な梅レシピ3つを紹介します。
子供が喜ぶ梅のシロップ、大人には晩酌用に梅酒。
そして食卓に並べる1品としての梅干しです。
梅を調理するのに気を付けたいことは清潔さです。
雑菌が入ってしまうと腐ってしまう可能性も出てきますよ。
手をしっかり洗うことはもちろん、梅の実も隅々まで丁寧に洗いましょう。
調理道具・漬け込む容器も煮沸消毒しておきましょう。
梅シロップ
梅の実がまんべんなくシロップに浸かるように、ときおり混ぜたり振ったりします。
アルコール分がないので、お子さんの夏の飲み物にいいですね。
ドレッシングに使うのも爽やかで美味しいですよ。
梅酒
作り方は梅シロップと大差ありません。
漬けた梅の実は煮込んでジャムにすると無駄になりませんよ。
梅酒作りの注意点はアルコール分20度以上のお酒でつけることです。
酒税法という法律で、梅酒を作って売ることや低いアルコール度数で漬けて新しいお酒を製造することが禁じられています。
梅から水分が出てアルコール度数は薄まるので35度以上のものを使っておくと安心です。
梅干し
ご飯のお供におにぎりの具、お弁当にと大活躍。
食あたりの防止策としても梅干しは有効です。
種を取り除けばあえ物に使ったりするのもいいですよ。
豚バラに梅肉を塗って、その上に大葉やチーズを重ねて巻いて衣をつけて揚げるのも美味しいです。
まとめ
梅シロップを作るなら青梅が並び始めたらすぐ購入しちゃいましょう。
買ったらすかさず漬けないとすぐ黄色くなってしまうので注意してくださいね。
年に一度の梅仕事を楽しみながら作りましょう。