お屠蘇を子供が飲むと違反になるの?みりんだけで作れば大丈夫?

大人はお正月にお屠蘇を飲む風習がありますね。

それを見ていた子供が「飲みたい!」なんて言いだすこともよく見る光景です。

お正月でおめでたいしちょっとくらいなら…。

いやいやお酒はダメでしょ。似たようなものを飲ませるべき。

子供がお屠蘇を飲むのはやはり違法なのでしょうか?

今回は正月の子供用お屠蘇について解説します。

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お屠蘇とは?

まず、よくある勘違いをひとつ。

お正月に飲む日本酒そのものを『お屠蘇』と呼ぶ人がいますが、厳密にいうとこれは間違いです。

本当のお屠蘇とはどんなものなのかをご紹介します。

 

★お屠蘇の作り方

  1. お酒と本みりんを合計して300mlにする(基本は1:1の割合。甘いほうが好きならみりん多めに)。
  2. 屠蘇散を、1で作ったものに5~8時間ほど浸しておく。
  3. 屠蘇散を取り出して出来上がり。

 

屠蘇散とは数種類のハーブを調合して作った漢方薬の一種です。

つまりお屠蘇とは薬用酒としての役割もあるんですね。

屠蘇散は自分で材料を買い集めても作れますが、今では手軽なパック物を使うのが主流です。

「蘇」という文字は「鬼」を表していて「屠」には「殺す」という意味があります。

生薬の溶け込んだ祝い酒を飲んで、悪い病気や災厄を追い払う縁起のいい飲み物です。

また「蘇」には「甦る」という意味もあるので、心身の目覚めを表現しているという説もあります。

前年の自分にサヨナラをし新しい自分に生まれ変わる、という正月にふさわしい意味もあるんです。

 

 

みりん風調味料でも作れる?

お屠蘇を作るのに大切なのは本みりんを使用することです。

料理に使うみりん風調味料と本みりんは別物と考えましょう。

本みりんはもろにお酒ですが、みりん風調味料はアルコール度数が1%以下でほとんど入っていません。

塩分など余計なものも入っているのでお屠蘇づくりには向いていません。

ハッキリ言ってみりん風調味料入りお屠蘇はマズイです。

出来上がりの味が大きく違うので必ず本みりんを使いましょう。

 

 

★お神酒は日本酒のみ

初詣に行くとお酒の振る舞いがあったりしますね。

あれはお屠蘇ではなくお神酒です。結婚式でもお目にかかりますね。

神様にお供えした清酒をいただくことでそのご利益を賜ります。

お神酒は日本酒オンリーです。

お屠蘇のように別のものを混ぜたりはしていません。

 

 

子どもにお屠蘇を飲ませるのはダメ?

お屠蘇は縁起物であり漢方薬でもありますがやはりお酒です。

おめでたいお正月とはいえ子供がお酒を飲むのはNGでしょう。

正月にお屠蘇を飲むのは、邪気を払い家族の健康や長寿を祈る意味があります。

 

未成年のお酒が禁じられているのは、成長期の飲酒が身体に悪影響を及ぼす可能性が高いからです。

若い人が急性アルコール中毒で運ばれるニュースが毎年報じられることからもその危険性がわかります。

正月くらいいいのでは?とゆるむ気持ちもわかりますが、健康祈願のお屠蘇で体を悪くしては本末転倒です。

 

STOP! 20歳未満飲酒
ビール会社5社からなるビール酒造組合が中心となり、20歳未満の飲酒を防止することを目的とし、2005年から開始した「STOP! 20歳未満飲酒プロジェクト」のサイトです。

未成年飲酒禁止法では本人に罰則はありませんが、お店や保護者にはペナルティが課せられます。

子供の飲酒を止めるのは大人の義務です。

なんでもかんでも「おめでたいから」という理由でなあなあにしてはいけませんよ。

 

また未成年者に限らず、妊婦さんや授乳中のお母さん、それから車を運転してきた人にもお屠蘇を飲ませてはいけません。

その一口が命取りになりますからね。

 

みりんだけで作ったものもNG!

実はお屠蘇は日本酒を使わずみりんだけで作ることもできます。

かなり甘口になりますけどね。

ところがなぜか、みりんだけで作ったお屠蘇なら子供でも飲める、という勘違いをしている方が結構います。

もちろんこれはダメ。

 

先程も触れましたが本みりんには14%という高いアルコール度数が含まれています。

商品には酒税がかけられていますしお店で買う時は年齢確認もあります。

その本みりんで作ったお屠蘇はたとえ日本酒を入れなくてもお酒そのものです。

飲酒厳禁の人たちは当然飲めません。

 

みりん風調味料だけなら?

本みりんを加熱してアルコールを飛ばしたもの・またはみりん風調味料で作ったお屠蘇なら子供でも飲むことは可能です。

ただし、激マズの飲み物が出来上がると思います。

 

そもそもお屠蘇は、生薬の成分が溶け出しやすいようにお酒に漬け込みます。

そこを無視するならもはや水に屠蘇散を入れてもいいわけです。

ただそれはもはやお屠蘇とは言えませんよね。

なので、無理やり子供用のお屠蘇を作ろうとするのはおすすめできません。

 

お屠蘇を欲しがる子どもにはどうする?

縁起物ですから空の盃に口をつけさせるくらいのことはさせてあげましょう。

所作を真似して日本の伝統を知っていくという意味では、とてもいい方法だと思います。

 

子どもが「飲みたい!」と駄々をこねるようなら、お茶やジュースなどを盃に注いであげればいいでしょう。

飲み慣れないちょっと高級なジュースなどがあるといいですね。

「これは〇〇ちゃん専用のお屠蘇ね」とひとこと添えてあげれば、スペシャル感も出て喜んでくれるのではないでしょうか。

 

まとめ

お屠蘇は正しく作れば健康によくとても美味しい飲み物です。

ただし飲むのは大人になってから。

飲みたがる子どもには、「大人になったら一緒に飲もうね」と優しく言ってあげましょう。

ただし、伝統的な習慣の真似をさせて健やかに過ごせるように願うのはとてもいいことですよ。

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