久しぶりに海外旅行に行くことが決まると、まだ先のことなのにうきうきしてしまいますよね。
ただ一つ気をつけておきたいのがパスポートの期限切れです。
仕事で使わない限り日常でパスポートの期限なんて気にしませんからね。
で、いざ確認しようとしたらパスポートがどこにもない……。
そんな事態でも慌てないように、パスポート紛失時の対処や古いパスポートの処分・返却について解説します。
昔のパスポートを紛失!期限切れ期限ありの対処の違い
パスポートを紛失してしまった際は、なくしたパスポートの有効期限が切れているかいないかで対応や必要書類が異なります。
どちらにしても、パスポートの再発行はできないので新規申請の形になります。
■パスポートの期限が切れている場合
紛失したパスポートの期限が切れている場合は、なくしてしまったことを申請時に申し出てください。
手続きは初めてパスポートを申請した時と同様です。
必要な書類は以下のものです。
1. 一般旅券発給申請書…10年用と5年用の申請書があります。20歳未満は5年用のみとなります。
2. 戸籍謄本…6か月以内に取得したものに限ります。
3. 写真…縦4.5㎝×横3.5㎝。6ヶ月以内に撮影したものに限ります。
4. 身分証明書…免許証やマイナンバーカードなど写真付きのもの。コピーではだめです。
※住民票は一部の例外を除いて必要なし
本来はこのときに返納義務のある古いパスポートも必要になります。
紛失した場合は無しのまま新規申請手続きとなります。
■パスポートの期限が残っている場合
紛失したパスポートに期限が残っている場合は、先ほどの手続きの前に提出しなければならない書類が2つあります。
1. 紛失一般旅券届出書
お住いの都道府県に提出するパスポートの紛失届です。
これを出すと紛失したパスポートは使えなくなります。
2. 遺失届証明書か罹災証明書
紛失や盗難の場合は、警察に遺物届を出して遺失届証明書を発行してもらいます。
火災による焼失の場合には、消防署で罹災証明書を発行してもらいます。
新しいパスポート申請にはこのどちらかの提出が必要です。
正規の手続きで古いパスポートを無効にしてからでないと申請できないというわけですね。
面倒なようですが、それだけパスポートというものは重要なものなんです。
どんなことに悪用されるかわかりませんので、しっかり保管しておきましょう。
申請にかかる費用や期間は?
混み具合や地域差はありますが、パスポートの再発行には1週間前後かかります。(土日祝除く)
念のため10日くらいはかかると考えておいたほうがいいでしょう。
かかる費用は通常の切替申請も再申請も同じです。
紛失したからといって余計な料金がかかるということはありません。(期限が残っていたらそのぶんはムダになってしまいますが)
このお金はパスポート受取のときに支払います。
10年有効 | 16000円 |
5年有効 | 11000円 |
5年有効(12歳未満) | 6000円 |
※一律2000円の証紙代を含む
更新時に古いパスポートはもらえる?保管しておくメリットは?
パスポートを紛失せずに通常更新することを正式には切替申請といいます。
切替申請の手続きには今まで使っていたパスポートを持っていきます。
手続き後にこの古いパスポートは破棄してもらうことも返してもらうことも可能です。
返してもらうとVOID(無効)という穴をあけられて戻ってきます。
★古いパスポートは保管しておくべき?
パスポートは入国時や出国時の際にハンコを押されます。
自分がどこの国へ行ったのかひと目で分かりますし、旅の記念にもなるので手元に残しておきたいですよね。
また国によっては、永住権・市民権・ビザを取得する際に入国の記録として必要な場合があります。
今は予定がなくともいつか必要になるかもしれません。
ぜひ大切に保管しておいてください。
まとめ
パスポートの発行そのものは1週間程度ですみます。
ですが、紛失した場合には必要書類をそろえるのに思いがけず時間を取られることがあります。
旅行前ぎりぎりでは慌ててしまいます。
海外旅行の予定が決まったら、まずは一番にパスポートを確認しましょう。