暑くなってきたのでエアコンのスイッチを入れても出てくるのは生ぬるい風だけ。
汗ばむ室内で温風を吹き付けられるイライラはたまりませんよね。
「故障かな?」と修理を依頼する前に、まず自分でチェックできるポイントと対策を紹介します。
意外に修理なしでいけることもありますよ。
リモコン設定
バカバカしいと思うかもしれませんが、一応リモコンを確認してみてください。
うっかり設定ミスの可能性はゼロではありません。
というか、私も結構やらかします。
- 室温設定が高い。
- 冷房のつもりで暖房かけていた。
- 省エネ・風量最弱など弱いモードになっていた。
すべて私が経験したケアレスミスです。
とくに冬の暖房にも使うエアコンだと、設定そのままで運転ボタンを押してしまうことはよくあります。
たとえ自動運転になっていても、設定が冬用の温度だとぬるい風しか出ないんですよね。
室外機の音
外を見て室外機が動いているか確認してください。
動いていれば音でわかります。
もし停止しているなら今のエアコンはただの送風機状態。
常温のぬるい風しか出せません。
止まっている理由は故障の可能性もありますが、100%壊れているとは限りません。
室外機には保護機能が付いていて自動で運転を停止することがあるからです。
自動停止の主な原因はエアコンのフル稼働や室外機の高温化など。
でも、理由はよくわからないけどなぜか止まることも結構あります。
そこで一旦エアコンを止めて、しばらく間をおいてから冷房をかけてみてください。
我が家の室外機はこれで何度か復活したことがあります。
室外機の周り
室外機の周りに空間がない、という理由での動作不良も考えられます。
空気の通り道が塞がれて熱交換がうまくできなくなるのです。
こうなると、エアコンの能力が低下してぬるい風が出てしまいます。
よくあるパターンが室外機の周辺を物で塞いでしまうこと。
植木鉢や自転車、いらなくなったダンボールなど。
前と左右はもちろん、室外機の後ろも最低5センチは空けるようにしてください。
また、風で飛んできた枯れ木やごみが室外機まわりに溜まってしまうこともあります。
汚れがひどいと室外機の回転が止まってしまうことも。
掃除してから再度動かしてみてください。
室外機の日当たり
室外機が直射日光にさらされることで冷房効率が落ちることもあります。
エアコンは室内の熱を室外機から外に捨てています。
外が暑いほど熱は出ていきにくくなります。
室外機が高温になると熱を捨てるのにより強い電力が必要になるんです。
手っ取り早い対策は日差しを遮ることです。
空気の流れを邪魔しない程度にスペースを空けて、よしずで日陰を作ってやりましょう。
そこまでスペースに余裕がない場合は、断熱効果のあるカバーを乗せるだけでもかなり変わります。
エアコン室外機用マグネットアルミエアコンガード(ひさし付き)
フィルター汚れ
室内機正面のフィルター掃除はしていますか?
エアコンは吸い上げてた室内の空気を冷やして排出します。
フィルターに埃がたくさんついて汚れたままだと、エアコンの中にうまく空気を取り入れることができなくなります。
空気の循環が悪くなることで、ぬるい風しか出ないこともありえます。
説明書を見ながらフィルターを外してお掃除しましょう。
簡単に取り外せますよ。
★フィルター掃除方法
- フィルター外側から掃除機で埃を吸い取る。
- フィルター内側から流水で埃を押し流す。
- 陰干しで乾燥させてから設置する。
埃はフィルターの外側に付着しているので、外への一方向に取り除きます。
逆にすると網目に埃を押し込む形になるのでよくありません。
破れやすいので硬いたわしで擦るのはNG。
流水だけでたいていの汚れは落とせます。
カビの原因になるので十分に乾かしてから付けてくださいね。
冷媒ガスが漏れている
エアコンと室外機のパイプ間には冷媒ガスが行き来しています。
冷房時には、室内の熱を吸収して気体になり外に熱放出して液体に戻るを繰り返します。
エアコンが熱交換するために欠かせないものです。
通常、冷媒ガスはなくなりませんが、何かの事情で漏れてしまうとエアコンの効きは極端に悪くなります。
- エアコン設置時のミス
- 部品の初期不良
- 配管が劣化して漏れている
ガス漏れ原因で多いのは、エアコンを設置したときの配管ミスや初期不良。
そのため、新品購入してすぐ・引っ越し時・エアコンの場所移動後などのタイミングに起こりやすいです。
また長年使用した経年劣化による破損も考えられます。
冷媒ガスの漏れを素人がチェックするのはかなり難しいです。
配管接続口やコンプレッサー部分に霜ができるようならガス漏れのサイン。
ただ霜が見つからなくてもガス漏れの可能性は否定できません。
本格的なチェックはプロにお願いしましょう。
まとめ
★チェック項目
- リモコン設定
- 室外機の音
- 室外機まわりのスペース
- 室外機の日当たり
- 室内機のフィルター汚れ
- 冷媒ガス漏れの可能性
エアコンはなぜか「今故障したら困る」という夏のピークに壊れるんですよね。
できれば本格的に暑くなる前に試運転をしておきましょう。
そのときにぬるい風しか出ないようなら、お手入れなどをそのときにしっかりしておけます。
業者に頼むにしても、時期外れなら待たされることも少ないですよ。
まずはセルフチェックからしてみてください。