アルミホイルを見ると、きらきらと輝く面とそうではないつや消しの2面がありますね。
使うときにこの裏と表を意識して使っていますか?
せっかくの料理がこびりついたりするときは、使う面を間違えているのかも。
今回はアルミホイル面の使い分けについて解説します。
これを知っておけば裏表に悩むことはありませんよ。
また、アルミホイルで悩みやすいゴミ分別についても合わせて紹介しています。
アルミホイルに2種類の面がある理由
アルミホイルは、アルミの塊を何度も圧延機などにかけて薄く延ばして作られていきます。
製造工程の効率化で最終的には2枚を重ねて延ばします。
重ねれば同じプレスでより薄くできますし生産効率も2倍になりますからね。
こうして完成したアルミホイルには、最後ローラーに接していた面と接しなかった内側の面が生まれます。
ローラーに接して凹凸が限りなく少なくなったのがつやあり面。
接しなかった面はいくらか凹凸が残るのでつやが少なくなっています。
アルミホイルに裏表はある?
面の違いはありますがが、実はアルミホイルには「どちらが表」という定義はないんです。
ただ、製造過程のせいでつやのあるなしができてしまうだけのこと。
裏表を必要以上に気にする必要はありません。
くっつきやすいのはつや消し面
わずかな差ではありますが、つや消し面は料理がくっつきやすくなっています。
表面に小さな凹凸があるからです。
手で触ってわかるようなものではありませんが、この凹凸のせいで表面積がわずかに多くなっています。
それだけ接触している面積が大きくなり、剥がれにくさを生むというわけです。
剥がすことを考えた場合にはつやあり面を料理側に、つや消し面を外側にした方がうまくいきます。
★くっつき防止加工ありのホイルも
例外としてこんな製品があります。
このホイルはつや消し面にくっつき防止のシリコンコーティングがしてあります。
通常のアルミホイルとは反対に、つや消し面を内側にして料理を包まないとせっかくの加工を活かせなくなってしまうので注意してくださいね。
熱伝導率が高いのはつやあり面
アルミホイルはもともと熱伝導率が高く料理に使いやすいグッズです。
ほんの少しの違いですが、つやあり面の方がより熱の伝導率が高くなっています。
つやあり面の方が熱を反射しやすく逃がしにくいという特徴もあります。
火にかけるときはつやのある面を料理側にしたほうが効率的に加熱できますよ。
アルミホイル面の使い分け
簡単なアルミホイル面の使い分けと使いやすくする工夫を紹介します。
実際のところ、アルミホイルの表裏に性能差はほとんどありません。
それよりもひと工夫加えることでぐんと使いやすくなります。
アルミホイル上で焼き物
くっつきにくさと熱の伝導率からつやあり面の上に材料を乗せます。
乗せる前にホイルをくしゃくしゃにしてシワをつけるのがコツ。
接地面が少なくなってくっつき防止になり余分な油も落ちやすくなりますよ。
ホイル焼き
ホイル焼きも細かいことを言えばつやあり面を材料に触れさせて作ったほうがいいです。
でもつや消しが外側だと出来上がりの見た目がイマイチなんですよね。
なので私は外側をつやあり面にしちゃいます。
ホイル焼きの場合は、魚とホイルの間に野菜やきのこを挟み込むとくっつきにくいです。
おにぎりを包むとき
おにぎりもビジュアルを考えるとつやあり面を外側にしたいですよね。
くっつき防止のコツはおにぎりを冷ましてから包むことです。
冷ましてから包めばつや消し面でもそんなにくっつきませんよ。
実はおにぎりを包むにはラップやセロファンよりアルミホイルの方が優れています。
ラップで包むとどうしても水気でべったりします。
ほどよく水分が逃げるアルミホイルの気密性の悪さが、かえっておにぎりの風味を長持ちさせるんです。
ひと手間かければ海苔パリパリのラッピングもできますよ。
アルミホイルは燃えないゴミ?
アルミホイルで一番迷うのが「燃えるゴミに出していいのか?」ということです。
ペラペラで燃えそうな気もしますが、やっぱり金属なので燃えないゴミのような気もしますよね。
実際のところはアルミホイルの処理方法は自治体によって異なります。
それぞれ焼却炉の性能によって扱いが違うからです。
同じ都道府県でも市によって違いますよ。
ざっと調べたところ、可燃ごみ扱いと不燃ごみ扱いする地域が半々くらいでした。
一部に資源ごみとして回収している地域もあります。
汚れたホイルと未使用品とで分別が違うところもありました。
「〇〇市 アルミホイル 可燃ごみ」
で検索すると調べられるので、お住いの地域ルールに則って処分してください。
★地域ごとのアルミホイル分別例
まとめ
アルミホイルには表と裏の区別はないものの、料理のくっつく度合いや熱の伝導率に多少の違いがあります。
気にするほどの差ではありませんが知っておけば迷いませんよね。
見た目との兼ね合いで上手に使い分けてくださいね。