みかんがかなり酸っぱい!
まだたくさんあるんだけどどうしよう…。
お店のみかんは改良が進んでいるので食べにくいことはほとんどありません。
でも、庭で採れたみかんなんかはものすごい酸っぱいことがありますよね。
仕方なくお砂糖付けながら食べたりします。
実は酸っぱいみかんは光・傷・熱の3つを利用することで甘くできますよ。
今回は酸味のきついみかんを甘くする方法を解説します。
砂糖なんか加えずにみかんのポテンシャルを引き出して美味しくいただきましょう。
傷
揉む
みかんを皮の上からモミモミ。
少し柔らかくしてから食べると甘みが増します。
道具も何もいらないいちばん簡単な方法です。
揉むことで中の果肉が傷つきます。
その傷を修復するために、みかんの酸っぱさを感じさせるクエン酸が消化されます。
その結果、酸味が抑えられて甘みのほうが引き立つというわけです。
これは小さい頃に祖母から教わった方法で、今だにみかんを食べるときは揉んでしまいます。
私もおばあちゃんも理屈は知らないままモミモミやっていましたね。
柔らかくなって皮が剥きやすくなるというメリットもあります。
投げる
みかんをお手玉のように投げてから食べます。
揉むのと理屈は同じで、衝撃を与えることでクエン酸を減らします。
中が傷つかないと無意味なので、ある程度強めにキャッチする必要がありますね。
ただ行儀が悪いので私はあまりやりません。
光
明るい場所に置いておく
みかんを長持ちさせるには涼しくて暗い場所に保存しておくのが鉄則です。
反対に甘くするには明るい場所に置いておくのが効果的です。
これはみかんの呼吸を利用した方法です。
みかんも生きているので呼吸し続けています。
収穫されて樹木から切り離された果実は、栄養分を補給できないため自らの中にある糖分やクエン酸を消費しながら呼吸しています。
冷暗所にあると呼吸は少ないので長持ちします。
明るくなると呼吸が活発になり、クエン酸の減少で酸味がまろやかになって甘さを感じやすくなります。
酸っぱいみかんは箱から出して2~3日あかるい部屋に置いておきます。
とくに酸味がきつい果実は、少し揉んでビニール袋に入れておくとさらに呼吸を促進できますよ。
ただ、こうしたみかんは日持ちが極端に悪くなるのですぐ食べましょう。
熱
鍋で温める
一番味の変化を感じやすいのがこの方法です。
熱でみかんの呼吸を促進させることで酸味を抑えます。
沸騰したお湯の中にみかんをIN。
そのまま1分ほど熱します。
浮いてしまうので多少上下を入れ替えたほうがいいです。
この時点で外側はかなりブヨブヨになります。
氷水で冷やします。
水でもいいですがしっかり冷やさないと熱は取れません。
私は氷水に10分くらい入れっぱなしにします。
ちなみに冷えても外のブヨブヨ感はほとんど変わりません。
甘い……というか角の取れた味になります。
あと煮ることで房の周りについている白い筋(アルベド)がめちゃ取れます。
剥くときに外皮にごそっと持っていかれてへばり付く量が減るので食べやすいです。
白筋を取るの面倒、という人はお試しあれ。
風呂に入れる
皮を傷つけないようにそっと湯船に入れても甘くできます。
理屈は鍋と同じで熱によるクエン酸減少です。
40度ほどのお湯に10分間くらい浮かべておけば十分です。
冷たいほうが甘みを感じやすいので冷やしてから食べましょう。
レンジで加熱
皮に切れ目を入れてのレンジ加熱でも大丈夫です。
加熱時間は20~30秒くらい。
やりすぎると水分が飛んでしまうので短時間で様子を見てください。
焼きみかん
みかんを焼く食べ方がメジャーな地域もありますよね。
甘く焦げた香りは焼き芋みたいで美味しいですよ。
寒い地域限定かと思ったら意外に南の方でも食べられているようです。
水洗いしたみかんをトースターで焼くだけなので簡単です。
焼きみかんのいいところは皮まで食べられるところ。
みかんは実より皮のほうにお肌にいい栄養が詰まっているんです。
皮食べるのが抵抗あるなら残しても問題なし。
焼くことで皮の栄養の大部分が実の方へうつってくれるからです。
ヨーグルトやバターなどを乗せて食べるのも美味しいんですよ。
ぜひやってみてください。
まとめ
傷:修復でクエン酸を消費
光:呼吸促進でクエン酸を消費
熱:呼吸+温度変化でクエン酸を消費
どの方法もクエン酸を減らすことで口当たりを良くする効果があります。
ただし甘いみかんに使うと味がボケてしまうので注意です。
味が薄いみかんにも効果はありません。
あくまで酸っぱいみかんを甘く感じさせる裏技です。