冬のマンションの結露にはうんざりさせられますよね。
朝起きてぐっしょり濡れた窓を見ると、この水はどこから来たんだとため息が出ます。
湿気の対策といえば除湿器ですが、結露を防ぐにはどんなタイプを選べばいいのでしょうか?
除湿機の特徴や価格、メリット・デメリットをシンプルに解説します。
あわせて使うと効果アップの結露対策グッズも紹介しますね。
効果は十分・除湿機の種類や値段
ひとことで除湿器と言ってもいろいろなタイプがあります。
最近では衣類乾燥機能や空気清浄機の機能がついているものもありますね。
さらに選ぶ時に気をつけたいのが除湿機能の方式です。
季節や用途によって最適な方式が違ってきます。
デシカント式
冬の結露対策に一番適しているのはデシカント式(ゼオライト式)と呼ばれる除湿機です。
空気を吸い込んでゼオライトという乾燥剤に湿気を吸着させます。
乾いた空気はそのまま放出。
乾燥剤からヒーターによる熱で水分を分離させてタンクに溜めていきます。
価格帯は約2~3万円。
ゼオライトを使うので音が比較的静かなのと除湿効果が安定しているのが強み。
ヒーターを使うことによる室温上昇と消費電力の高さがデメリットです。
暑苦しいので夏場の除湿には向きません。
★除湿機をつけるタイミングは?
結露を防ぐために除湿機はいつ稼働させたらよいのでしょう?
空気は温度が下がるほど蓄えられる水分量が少なくなります。
窓に結露が付くのは、外気で冷えたところに空気がぶつかって温度が下がるからなんです。
気温の下がる朝に結露が激しいのもそのためです。
言い換えれば、部屋を暖かくしている時には結露は発生しにくくなっています。(暖房バッチリで窓びっしょりなら加湿のしすぎ)
つまり、暖房を切って部屋の温度が下がり始める瞬間が除湿機を作動させるベストなタイミングといえます。
コンプレッサー式
夏のジメジメ対策に向いているのがコンプレッサー式の除湿機です。
エアコンと同じ原理で吸い込んだ空気を冷却します。
冷やされた空気は結露状態になるので水分を除去することができるというわけです。
価格帯は約2~4万円。
室温が上がりにくいことと、パワーの割に消費電力がエアコンやデシカント式に比べて低いことがメリットです。
冷やして除湿するタイプなので、空気の温度が低い冬にはあまり効きません。
音がうるさいのもデメリットです。
ハイブリッド式
季節関係ない除湿ができるのがハイブリッド式の除湿機です。
デシカント式とコンプレッサー式2つが一緒になったのがこのタイプ。
両方の長所をあわせ持っているので除湿力は安定しています。
価格帯は約5~7万円。
2つの機能が内蔵されているためどうしてもサイズは大きくなりますね。
値段も高くなってしまいます。
ペルチェ式
ペルチェ素子への通電による冷却効果で除湿するのがペルチェ式です。
ミニ冷蔵庫などにも使われている技術です。
ペルチェ式除湿機のパワーは低めで広い部屋に使うのは難しいでしょう。
押し入れのような狭くて閉め切った場所専用のミニ除湿機として使用します。
価格帯は1万円前後。
値段の安さとコンパクトな扱いやすさがメリットです。
お手軽な結露対策グッズ
いきなり除湿機購入はちょっと……という方のために、ホームセンターや100円ショップでも買える気軽な結露対策グッズを紹介します。
★結露吸収シート
窓に貼り付けて水分を吸い取るシートです。
吸収力ならホームセンター、見た目にこだわるなら100均で探すのがおすすめです。
かわいい柄の付いたものがたくさんありますよ。中には吸水用というよりデコレーションアイテムじゃないかと思うようなものも。
値段も安いので模様替え感覚で気軽に交換できます。
★タンク付きワイパー
結露用のワイパーはありますが、水分が下に落ちるだけなのでどうしても拭き取りの手間は生じます。
その点このワイパーは、落とした水分を手元のボトルに溜めていくのでまとめて捨てるだけでOKです。
★吸水力の強いクロス
タオルで窓を拭くと繊維も付きやすくキレイに仕上げるのは難しいです。
一度専用の吸水クロスを使うとその性能に驚かされますよ。
もちろん水気を絞って乾かせば何度も使えます。
まとめ
たかが結露と放置しておくとカビの原因にもなりますし、家中にイヤなニオイが充満してしまうことも考えられます。
おうちの傷みにも繋がってしまいますよ。
きちんと対策して快適な我が家をキープしましょう。