財布が見当たらないときの血の気が引く感覚はイヤなものですよね。
どこかで落としたのか、あるいは忘れてきたのか…。
脅すわけではありませんが、財布の中身が良からぬ人に悪用される可能性もあります。
落ち着いて対応しましょう。
財布を無くした後に急いで取るべき行動をまとめました。
本当に財布がないか再確認
慌てるのはわかりますが、まず本当に財布がなくなったのか確認しましょう。
単なる勘違いで意外なところから見つかることもよくあります。
というのも、いろいろな紛失の手続きをした後に、「やっぱりあった」となっても簡単に取り消すことはできないからです。
※ただし、紛失がはっきりわかっている時。とくに盗難にあったのが明確なときにはノンビリ探している猶予はありません。
すぐ、紛失手続きをしてください。
★身の回りを探す
私もやりがちですが、いつもと違う場所にしまってなくなったと錯覚することはよくあります。
財布はカバンの外ポケットに入れると決めているけど、ちょっと入れづらい状況だったので一時的に中に放り込んでおいた……みたいなね。
可能性があるところをもう一度、探ってみましょう。
★最後に財布を出した場所へ連絡してみる
財布を使った最後の場所を覚えていますか?
お店での支払い、カードへの現金チャージ、切符を買ったときなど、いくつかのタイミングで財布を取り出しているはずです。
思い当るお店や交通機関などに電話してみましょう。
大きなデパートや鉄道会社には落とし物センターが設置されています。
親切な人が届けてくれているかもしれませんよ。
カードの使用停止手続きをする
財布そのものや現金も心配ですが、入っているカード類による二次被害も心配ですよね。
- 免許証
- 保険証
- クレジットカード
- キャッシュカード
- Suica等のICカード
- レンタルビデオ会員証
財布に入れていて悪用されそうなのは上のようなカード類です。
とくに急いで手続きをしておきたいのがクレジットカード(デビットカード)とキャッシュカードです。
この2つは悪用を防ぐためにも、警察に行く前にカード類の利用停止手続きを優先します。
被害が大きくなる前に手を打ちましょう。
クレジットカード
クレジットカードには盗難保険が付いているので、不正利用されたぶんを自分が支払わなければならないというケースは多くありません。
ただし、自分の過失により保険適用されない場合もないとはいえません。
紛失に気づいたらすぐに連絡してカードの利用停止をするのがベストです。
カード会社には24時間対応の紛失用連絡先が用意されています。
スマホで「カード名+紛失」を検索すると探せますよ。
利用停止すればそのカードはすぐ使えなくなります。
再発行時は番号が新しくなりますので、光熱費などカード引落しにしていたものはそれぞれに手続きのやり直しが必要になります。
ものすごく面倒なので、普段使いと引き落としのカードは別に作っておいたほうがいいですね。
キャッシュカード
キャッシュカードもクレジットカードと同じように悪用されると被害額が大きくなる可能性があります。
「銀行名+紛失」で検索すれば24時間受付のコールセンターはすぐわかります。
早めに利用停止の手続きをしましょう。
キャッシュカードにも不正引き落としに対する補償があります。
ですが、暗証番号をメモっていたり簡単にわかっる生年月日などで設定していると、「預金者による重大な過失」とみなされて補償されません。
日頃から番号の管理には気をつけましょう。
免許証・保険証
免許証や保険証は日常になくてはならない大切な証明書ですよね。
紛失した以上はあらためて再発行しなければなりません。
ですが、再発行前に心配なのはこれらが悪用(借金・カード作成)されてしまうのではないかということです。
免許や保険証にはクレジットカードのような緊急停止はありません。
その代わりとなるのが警察への遺失物届と信用情報機関への申告です。
警察へちゃんと遺失物届を出しておけば、後から不正利用が発覚しても本人の責任にはなりません。
また、クレジット系の信用情報機関へ紛失を申告しておけば免許で借金するのは難しくなります。
もし紛失した免許での借金返済を求められても、遺失物届を出していることを説明して絶対に支払いに応じてはいけません。
1円でも払うと借金を認めたことになってしまいます。
ICカード
Suica・PASMO・nanacoのようなチャージするICカードも使われてしまう可能性がありますね。
さらに定期券も兼ねていたりすると失う被害額も大きいです。
ですが、たいていのICカードは紛失の手続きを取ればチャージ金額や定期券そのままに新しいカードを再発行できます。
ただし、申告には身分証が必要になるので一緒に紛失した場合は注意が必要です。
レンタルビデオ会員証
レンタル屋の会員証も悪用される恐れがないとはいえません。
他のカードに比べて損害は大きくなりにくいですが、ストップさせておくに越したことはありませんね。
最近ではレンタルとクレジット機能が一緒になったカードもあります。
その場合はレンタル屋ではなくクレジットカード会社に連絡します。
警察に届け出る
クレジットとキャッシュカードの手続きを済ましたら、すぐに警察に遺失物届を出します。
この届けが財布をなくした証明になるので後のトラブル回避につながります。
届けを出すのは財布をなくした場所の最寄りの交番か警察署がいいでしょう。
運が良ければ落とし物として届いているかもしれません。
各都道府県ごとに違いはありますが、遺失物届は電話でも直接出向いても届け出ることができます。
- どんな特徴がの財布なのか。
- 中には現金がいくら入っていたのか。
- 一緒に入っていたカード類は何か。
- 他に何が入っていたのか。
少なくともこのくらいのことは質問されます。
電話する時にはパニックにならず、頭を整理してからかけましょう。
※例外として国外で紛失した届は受理されません。
また、強盗のように盗まれたのがハッキリわかっている場合は遺失物届ではなく被害届を出すことになります。
まとめ
財布がないのに気づくと頭が真っ白になるとは思います。
ですが、素早く正しい対応をしておけば損害は最小限で済みます。
1つ1つ、落ち着いて手続きを進めていってくださいね。