防災時のための食料の備えはどうしていますか?
緊急時の持ち出し袋くらいは用意していても、非常食まで万全というお宅は少ないのではないでしょうか。
しかし主婦としては、わが家にどのくらいの食料を用意しておいたらいいのかは気になるところです。
そこで今回は防災非常食の備蓄量の目安。
さらに、手軽に食料ストックができる日常備蓄について解説します。
非常食の備えは何日ぶんいる?
そもそも非常食は何日分用意しておくのがいいのでしょう?
内閣府の定めた基準では、非常食は3日分×人数とされています。
もちろんこの他に飲料水(生活用水含め一人分が1日3リットル)やトイレットペーパーなどの日用品も必要になります。
さらに、避難生活が長期に渡るような大規模災害では1週間分の蓄えがあったほうがいいとされています。
〈参考:首相官邸ホームページ〉
そうは言われても、前もってどのくらいの災害が来るのかなんてわかりませんよね。
そう考えると3日分は最低限でできれば5日分以上は備蓄しておきたいところです。
大人だけなら我慢もできますが、小さな子供がいる家庭ではとくに万一に供える意識は大切です。
長期保存は不要?「日常備蓄」とは?
日常備蓄、またはローリングストックをご存知でしょうか?
あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんね。
ローリングストックとはつまり回転する蓄えです。
日ごろ食べる食料品を少し多めに買っておきます。
これを食べては買い足し食べては買い足し…と回転させていきます。
こうすることで、数日分の非常食代わりになる食料品が常に手元にある状態にできるわけです。
日常的にミネラルウォーターを購入している家庭なら、水も無理なくローリングストックすることができます。
箱買いしているミネラルウォーターを数箱残るように買い足していって古いものから飲んでいけばいいのです。
もちろんトイレットペーパーやウェットティッシュなどの日用品も多めにストックしておけますね。
備蓄というよりは買い置きの感覚に近いかもしれませんね。
日常備蓄のメリット
- 多めの食料を無理なく準備しておける。
- 賞味期限切れが起きにくい。
- 食べ慣れたものを備蓄できる。
- 非常食より安い。
日常備蓄は賞味期限切れを気にしなくていいところが一番のメリットだと思います。
専用の非常食はたしかに長持ちしますがそれでも数年です。
非常用のペットボトル水を買ったこともありますが消費期限は5年ほどでした。
結構あっという間に期限切れになってしまうんですよね。
しかも値段は安くないので何日分も用意しておくのは無理があります。
だったら少し邪魔になるかもしれませんが普段の食料を多めにストックしておくほうが理にかなっています。
食べ慣れたものを置いておけると言うのもメリットです。
災害時でヘコんでいるときに口に合わない食事をするのは辛いものがあります。
日常備蓄におすすめのものは?
普段食べている物をなんでも備蓄できるわけではありません。
ローリングストックに向いている食べ物の条件を紹介します。
★常温保存できる物
災害時には電気が止まっているかもしれません。
冷蔵や冷凍食品は非常食には不向きです。
定番なのは缶詰やレトルトパックのカレーやおかゆなど。
カップ麺や粉末スープも温まるのでいいですね。
お湯を沸かす非常用のカセットコンロは必ず用意しておきたい品です。
★手間いらずで食べることができる
災害時にはあれこれ調理する手間はかけられません。
シンプルに食べられるものが望ましいですね。
最近では温めなくても食べられるカレーなど日常備蓄にもってこいのレトルトも発売されています。
(もちろん温めてもOKで値段も普通のレトルト価格です)
難しいのがご飯で、一般的なレトルトライスはレンジが使えないと食べられません。
ですが、お湯や水で戻せるアルファ化米なら非常時でも簡単に美味しいご飯を食べることができます。
ローリングするにはちょっと値段が高いのが欠点ですけどね。
★賞味期限が1年程度はある
日常備蓄は食べ続けていくものなので、そこまで賞味期限に気を使う必要はありません。
ただ、期限が近づいてくると追い立てられるように食べなきゃならないのが面倒です。
あまり賞味期限が短いものは日常備蓄でも不向きだと思います。
★栄養や好みも考慮して備蓄を
野菜ジュースやバランス栄養食のゼリーがあれば不足する栄養も補うことができます。
逆にお菓子のような好みの食べ物もあるといいですね。
避難生活が続いた時にキャンディやチョコレートなどがあると、小さな子にはうれしいものです。
大人でも甘いものを口にすると心が安らぎますよね。
このような品を非常食としてストックしておくのは大変ですが、日常備蓄ならそんなに無茶なことではありません。
まとめ
いざという時の非常食について紹介しました。
1週間分の食料をどこかに備えておけと言われても困りますが、普段食べているもののストックを増やして賄うとなればなんとかなりそうな気がしませんか?
いざという時のために普段から意識して日常備蓄を心がけてみてください。