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おみくじの読み方!わかりにくいメッセージ内容を解読しよう

おみくじは吉凶よりも中身のほうが大切といわれます。

神様からの具体的なアドバイスが記されているからです。

ただ、おみくじの文章って古語が多くて読みにくいんですよね。

失せ物:出ずべし

これって出る、出ない?どっちなのよ?

と不満を言いたくなるわかりにくさがあります。

下手をするとまったく逆の意味に捉えてしまうかもしれません。

そこで今回は、迷いやすいおみくじの例文を現代風に解読してみました。

本格的なおみくじを手にしたときはぜひ参考にしてくださいね。

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願望の運勢

おみくじを引くときに願い事を強く念じます。

すると願望の欄であなたの願い事が叶うかどうかを占うことができます。

 

改めかえてすれば望事叶い喜び多し

「改めかえて」とは反省して改めて変化させることです。

これまでの行動の悪い点を洗い出して変えていけば望みが叶う、という意味になります。

運勢が大吉でも現状維持はダメよ、ということですね。

 

口舌を慎みてよし

口舌(こうぜつ)は口ばかり達者で中身をともなわないこと。

余計な言葉はつつしむといいよ、ということです。

おしゃべりな人は要注意。

 

出来兼る様に危険を覚えるが後調

後調とは後で調(ととの)うこと。

調うはおみくじでよく出る言葉で、うまくいく・成就するという意味になります。

つまり、最初は無理っぽくて危機感があるかもしれないが後半うまくいくので心配ない、ということです。

 

思い通りですしかしやり過ごせばあし

あしは漢字で書くと「悪し・凶」になります。

行動すればトントン拍子にうまくいく。けど、何もしないと運勢は悪くなるよ、と言う意味になります。

 

人を敬いてせよ

これはわかりやすいですね。

他人への謙虚さを忘れないで事に当たれ、と言う意味です。

 

すこし暇がかかるが叶う

ここで言う暇は時間です。

時間はかかるけど願いが叶うと言う意味です。

 

色事につき妨起こる

色事は異性関係のこと、妨は「さまたげ」と読みます。

願いの成就に異性関係で障害あり、うかつな誘惑に負けないように気をつけましょう、と言う意味です。

 

思い立つ事月末にせよ

思い立つは、あることをしようと考えが浮かぶこと。

いいアイデアが浮かんでもすぐ実行しないで月末まで待つといい、ということです。

 

待人の運勢

おみくじでいう待ち人とは、あなたの運勢をプラスに導いてくれる人のことです。

結婚相手・仕事のパートナー・自分を救う名医。

いわば人生のキーパーソンです。

必ずしも恋人というわけではないので勘違いしないようにしてくださいね。

 

おとづれなく来る

おとづれとは音信のこと。

何の前触れもなく突然やってくる、という意味になります。

顔見知りではなくこれから知り合う人なのかもしれませんね。

 

たよりなし来る

たよりは便り(手紙)のこと。

おとづれとほぼ同じ意味です。

唐突に現れた人・久しぶりにバッタリ会った人が待ち人の可能性大です。

 

きたりがたし

漢字で書くと来たり難しになります。

待ち人が来るのはなかなか難しい状況にあるということです。

 

きたらず

ずばり来ないと言う意味。

待ち人に関しては期待できません。

 

失物の運勢

失せ物はかつて持っていてなくした物のことです。

見つかる可能性や探すためのヒントが書かれています。

 

おそく出づべし

出づ(いず)は出てくるの古語。

べしは「~だろう・違いない」という推量の助動詞です。

つまり、遅くなるけど探しものは見つかる、と読むことができます。

 

出でず

出てこない、つまり出づの反対語です。

分かりにくいですよね。

 

出がたし下にあり

出がたしは発見が難しいこと。

探すなら高いところより足元を、ただし見つからない可能性が高い、と言う意味になります。

 

男子の知ることあり

男性にたずねてみるとあっさり見つかるかも。

 

出ず遅ければなし

見つかる、ただしのんびりしていると発見が困難になります。

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旅行の運勢

旅行は「たびだち」と読みます。

今でこそ旅行は気軽に楽しめる娯楽ですが、交通手段が乏しい時代には大冒険でした。

命の危険もあったので、縁起のいい日に出発したいのは当然ですよね。

 

吉盗難に注意せよ

吉盗難は「吉 盗難…」と区切って読みます。

つまり旅行運は吉、けど盗難に気をつけてねという意味です。

 

ひかえて吉利なし

これも「ひかえて吉 利なし」で区切ります。

いいことないので旅行は控えたほうがいい、となります。

けっこう否定的な意味ですね。

 

帰ひまどる

ひまどるは「苦労する・時間がかかる」の意味。

旅行の帰り道になにかトラブルがあることを示唆しています。

 

さわぐな

さわぐは「うろたえる・慌てる」という意味でおみくじによく出てきます。

旅行でさわぐなとあれば、テンション上げすぎに注意となりますね。

 

連れあればよろし

連れは行動を共にする人。

一人旅より同伴者がいる旅行をオススメします。

 

商売の運勢

商売がうまくいくかのヒントが書かれています。

この世の仕事は全て商売なので仕事の運勢とも言えますね。

自営業に限らずサラリーマンでも生かせる教訓がありますよ。

 

買うによし利あり

商売では買うほう、つまり仕入れにいい時期だと示しています。

労働力を売っているサラリーマンなら、自己投資で時間やお金を使って勉強するのに向いている時期と言えます。

 

利あり売るによし

商売は設備投資より売る方に力を注ぎましょう。

サラリーマンならこの時期はインプットよりアウトプット。勉強より行動あるのみです。

 

山気を起すな

山気とは鉱脈を探す山師のような考え方のこと。

イチかバチかのギャンブル思考です。

危ない橋を渡らずに地道に行くことを説いています。

 

争事の運勢

争い事は他人との対立の勝敗を占っています。

単純なケンカだけでなく勝負事全般を意味しています。

裁判・社内コンペ・スポーツ・ご近所トラブルなど。

戦うか退くかの参考にしましょう。

 

勝が進むはあし

争いには勝つがそのまま突き進むと悪いことが待っています。

相手をコテンパンにせずにほどほどのところで引いてあげましょう。

 

よろしさわぐな

争い事にはいい時期です。

うろたえずに淡々と事を運びましょう、という意味になります。

 

心和(こころやわら)かにして吉

闘争心をかきたてない方がかえってプラスに働きます。

 

理ありても負ます

たとえ正しくても負ける可能性が高いという意味です。

争いに持ち込まずに落とし所を見つけるべきということですね。

 

人にまかせてよし

仲介人に任せることであなたにとって好転するという意味です。

 

恋愛の運勢

恋愛は現在進行形の恋や気になる人との仲を占います。

恋人も気になる人もいないなら、ここよりも「待人」のほうに注目するほうがいいですね。

 

良い人ですが危ない

これは相手は良い人だが恋がうまくいかないかも、という意味です。

危ないのは二人の関係で、相手が危険人物というわけではありません。

現状うまくいっていても油断するなと教えてくれています。

 

楽しむ程度ならよし

神様がこんな尻軽な意見でいいの?と驚いてしまいますよね。

あまりいい恋には恵まれそうにないけど、恋愛を一切禁止にするほどではない。

恋を楽しむのはいいけど泥沼にはまらないようにね、と解釈できます。

ちなみにもっと運勢が悪ければ、はっきり恋愛するべきでないと書かれています。

それよりはマシな状態ということですね。

 

父母に告げよ

そのままの意味で、恋人を両親に紹介するべきということです。

この文があるとかなり良縁だといえるでしょう。

 

縁談の運勢

縁談は恋愛より一歩進んだ結婚に直接つながる縁のこと。

昔のおみくじには恋愛はなくて縁談のみでした。

恋愛結婚がほとんどなかった時代だと初対面のお見合いがすべて。

縁談の良し悪しは人生を左右する超重要事項でしたからね。

 

高ぶりて敗れる恐れがあります

興奮しすぎるとうまくいかないかもしれません。

落ち着いて縁談を進めてください、という意味になります。

 

人の助ありて調う

調うは「ととのう」と読みます。

第三者の手助けがあるとうまくいくことを示しています。

 

二人ありてまよう事あり心を定めよ

二人との縁談があって迷いそうです。

しかし、あなたがどっちつかずではどちらも駄目になってしまいます。

態度をはっきり決めましょう。

という意味です。

 

他人の口舌に惑わされるな

噂や他人の評価で相手を判断するべきではありません。

あなたの感覚を信じましょう。

 

はやく我心をさだめよ

ぐずぐず決めかねていると縁談が流れてしまうかも。

後悔しないように早めに決断するべき、という意味です。

 

病気の運勢

信神により平癒す

病気の項目にはよく信神が出てきます。

信神は信心のことでしょう。

決して何もしなくていいという意味ではなく、人事をつくして最後だけ神様頼み。

健康的な生活につとめて心おだやかに過ごしましょう、ということです。

 

転居の運勢

転居(やうつり)は引越しや移住のこと。

住む場所を移動すること全般の運勢です。

同じ住所に家を建て直すケースは含みません。

 

さわりなし急ぐな

さわり(障り)とは障害のこと。

引越しに問題はないけど急がないほうがいい、という意味になります。

 

さしつかえなし

何の問題もなし、転居にはいい時期であると示唆しています。

 

よろしからず

どっちなんだよと言いたくなる文言ですよね。

よくない否定的な意味になります。

 

十分ならず見合せよ

さまざまな条件が十分でない。なので転居は延期するべき。

という意味です。

かなり強めに否定されています。

 

出産の運勢

出産はお産のことや産後の生活、赤ちゃんについても書かれています。

 

やすし心おだやかに

やすしは漢字だと「寧」。

安らか・平穏・落ち着いたという意味です。

安産なので心配しないで、というメッセージですね。

 

やすし後を気をつけよ

出産そのものは順調にいきます。

ただし産後は無理しないように注意してください、という意味です。

 

まとめ

★おみくじ用語一覧

  • 改めかえて:反省して変える
  • 口舌:口ばかり・噂
  • 調う:うまくいく
  • あし:悪いこと
  • 暇:時間
  • ひまどる:苦労する
  • 妨:さまたげ・障害
  • おとづれ:音信
  • ~がたし:難しい
  • 出ずべし:出てくるだろう
  • 山気:イチかバチかの賭け
  • さわぐな:うろたえるな
  • 高ぶりて:興奮して
  • さわり:障害
  • よろしからず:良くない
  • やすし:平穏に・無事に

 

単語の意味さえ分かっていれば意外に簡単です。

ちなみにそれぞれの運勢は自分に関係ある部分だけ読めばOK。

既婚者なら縁談は見る必要なし、引越し予定がなければ転居は無視していいです。