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白さ復活!!書道の墨やイカスミを落とす8つの洗濯方法

大人になるとあまり墨汁と接する機会は多くないかもしれません。

ですが、小学生のお子さんがいると書道の時間で飛んだ墨汚れと出くわすこともありますよね。

またイカスミ料理を食べる時にシミを作ってしまうこともあります。

どちらもお洗濯に手こずる黒く目立つ汚れですが、洗濯方法は全く違います。

ここでは墨汁のシミとイカスミの汚れを落とす方法を紹介します。

※どの方法も色落ちや生地が傷む可能性があります。自己責任でチャレンジしてください。

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衣類についた墨汁を落とす方法

墨汁のシミはプロのクリーニング屋さんでも手こずる落としにくい汚れです。

墨は元々木を燃やしたススの塊を水に溶かして使います。

細かい炭素の粒が水の中に溶けて黒く見えるんですね。

墨汁のシミはこの炭素が繊維の奥に入り込んでしまった状態です。

 

普通の汚れと違って水にも油にも溶けないので、物理的に炭素を取り除かないとシミを落とすことはできません。

そのため、シミが付いたら炭素が繊維に定着する前に、できるだけ早く対応するのが大切になります。

 

マジックリン+石鹸で揉み洗い

 

墨が付いてしまった部分に、水で薄めたマジックリンを染み込ませます。

使用するマジックリンは換気扇の油汚れに使うようなタイプです。

素手では手が荒れるのでゴム手袋をしてくださいね。

原液では衣服が傷むので水で2~3倍程度に薄めて使います。

染み込ませたら洗濯石鹸をその部分にこすりつけます。

 

生地を傷めないように優しく揉み洗いをします。

墨の成分が柔らかくなってきたら水で流します。

黒いシミを周りに広げないように注意してくださいね。

この洗いすすぎを繰り返すことで墨粒を取り除くように落としていきます。

 

米粒で墨を吸着

シミ部分に炊いたご飯を数粒こすりつけます。

粘りが必要なので固すぎる時は水を加えて柔らかくします。

墨がご飯にうつって黒くなったら取り除きます。

これを複数回繰り返して墨を薄くしていきます。

 

ご飯粒はでんぷんのりでも代用できます。

昔ながらの白いのりですね。

 

歯磨き粉で墨をもみ出す

研磨剤入りの歯磨き粉で墨の成分をもみ出す方法もあります。

シミに歯磨き粉をつけて汚れを浮かすように細かくもみ洗いします。

浮いた墨が他に広がらないように水で洗い流します。

 

キッチンハイターで落とす

色物には使えず白い衣類限定になりますが、キッチンハイターを使う方法もあります。

墨の汚れに漂白はまったく効果がありませんが、ハイターの洗浄パワーだけでシミをかなり落とすことができます。

 

シミ部分にキッチンハイター(泡スプレー)を吹きかけて30分ほど放置します。

そのままこすらずにお湯で洗い流します。

墨汚れが他に広がらないように気をつけましょう。

ハイター使用時は、ゴム手袋換気を忘れないようにしてくださいね。

 

専用クリーナーを使う

ここまで紹介した墨落としはどれもハードなものばかり。

素材によっては生地を傷めてしまうかもしれないので注意が必要です。

 

できれば一番に試したいのは墨落とし専用クリーナーです。

このような製品でも必ず落とせるとは限りませんが、最初に試すことで墨を薄くできる可能性は高くなります。

 

イカスミの落とし方

では、イカスミのシミはどう落としたらいいのでしょうか?

墨汁とイカスミの汚れは同じように見えますが成分は全然違います。

 

イカスミにはタンパク質が含まれていて、黒く見えるのはメラニンという色素です。

私たちの髪の毛やほくろを黒くしている成分と同じなんですね。

注目はタンパク質が含まれているところで、熱で固まってしまう性質があります

そのためお湯で漬け洗いするのは逆効果になってしまいます。

 

イカスミも墨汁と同じようにシミが付いたらすぐに対応するのがキーになります。

乾燥すると極端に落としにくくなるので、濡らしたまま洗濯に持ち込むのもきれいに落とすコツの一つです。

 

アルカリ性の洗剤で溶かす

イカスミはアルカリ性に溶けやすいという性質があります。

そこでシミ落としにはアルカリ性の洗剤や洗濯石鹸を使います。

 

  1. シミを水で濡らす
  2. 洗剤や洗濯石鹸を塗る
  3. もみ洗いで汚れを浮かして洗い流す

 

洗濯方法はシンプルですが、アルカリ性洗剤は手荒れするのでゴム手袋をして行ってください。

色物だと生地が色落ちしてしまう可能性があります。

 

弱アルカリ性の重曹で漬け洗い

水300mlに対して重曹大さじ1杯を溶かします。

この重曹水に1日漬けて汚れを浮かします。

もみ洗いで浮かした汚れを取り除きます。

 

重曹は弱アルカリ性なのでイカスミを落とす効果があります。

洗剤や洗濯石鹸より汚れ落ちは劣りますが生地の色落ちが心配な方はこちらから試してみてはいかがでしょう。

 

ちなみにイカスミ料理を食べた後の真っ黒な口には、重曹水のうがいが効果的です。

うがいに使う重曹水はさらに2倍薄めて使ってください。

 

大根おろしの汁で溶かす

  1. イカスミのシミの裏側にあて布をします。
  2. シミ表面に大根おろしの汁をかけます。
  3. 汚れをあて布の方に落とすような感覚で叩きます。
  4. ある程度シミが落とせたらそのまま通常の洗濯をします。

 

イカスミにはタンパク質が含まれています。

大根にはジアスターゼというタンパク質を分解する酵素が含まれています。

そのため落ちにくくなったイカスミの汚れを柔らかくする効果があるんです。

 

最終手段はクリーニング店へ

墨汁もイカスミも付いてすぐなら落としやすいのですが、時間が経ってしまうと素人にはどうにもなりません。

無理にこすったら衣類を傷めて取り返しがつかなくなります。

大事な服なら素直にクリーニング店に持っていきましょう。

 

お店によって技術に差がありますが、自分で何とかするよりは可能性は高いです。

プロでも墨の汚れは難しいですが、生地を傷めないだけまだマシでしょう。

 

まとめ

★墨汁
マジックリン+石鹸で揉み洗い
米粒orでんぷんのりで吸着
歯磨き粉でもみ出す
キッチンハイター
墨専用クリーナー

★イカスミ
アルカリ性洗剤
重曹で漬け洗い
大根おろし汁

 

墨汁やイカスミが飛んでしまうかもしれない日は、お気に入りの服は避けた方がいいですね。

身も蓋もありませんが、汚れていい服でガードするのが一番の墨汚れ対策です。

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