端午の節句には柏餅、ひな祭りにはあられがあります。
でも七夕の食べ物と言われるとピンときませんよね?
かろうじて思いつくのはそうめんくらい。
とくにスイーツ系にはビシッと決まったものがありません。
でもせっかくなら七夕にちなんだ子供が喜ぶおやつを用意したいものです。
そこで七夕にピッタリのデザートを集めてみました。
あわせて由緒正しい元祖七夕スイーツも紹介しますね。
カラフルなゼリー
七夕といえば色とりどりの短冊や笹飾りが思い浮かびます。
デザートにもカラフルさを取り入れたいですね。
そこでおすすめなのがゼリーです。
いろいろな色を手軽に作れて子供たちも大喜び。
涼しげで季節にもマッチしています。
ゼリーは何色でもいいですが夜空の青、星の黄色などが七夕カラーっぽくて良さげです。
青をベースにしたゼリーを作って、その上に彩りよくフルーツを並べて天の川を作るのもいいですね。
アレンジしやすいところもゼリーのおすすめポイントです。
食紅を混ぜ合わせれば、ゼリーだけで様々な色を準備できます。
星の形で七夕感が大幅アップ
七夕と言えば織姫と彦星が出会う天の川ですよね。
夜空のようにきらめく星が並べばぐっと七夕らしさが出ます。
手をかければこんな美麗なゼリーも作れます。
もちろんシンプルにゼリーを作って星型でくり抜くだけでもOK。
星ゼリーをいつものおやつに飾るだけでも見違えますよ。
★星ゼリーをトッピングできそうなメニュー
- フルーツポンチ
- アイスクリーム
- パフェ
- ヨーグルト
- あんみつ
- ジュース
星型はデザートだけでなく食事にも応用可能です。
カレーの具を星型にするだけでも七夕気分が盛り上がります。
子供にお手伝いを頼んでも楽しくやってくれると思いますよ。
星のデザート応用編
星型を使えば見慣れたお菓子も七夕スイーツに早変わり。
というわけで、ちょっと凝ったデザートレシピも紹介します。
ゼリーだけでは物足りないお菓子づくりが得意なあなたはチャレンジしてみて。
星の形のパンナコッタです。
スターの存在感と全体の彩りの良さがまさに七夕デザートの極み。
お祝い気分も盛り上がります。
バナナケーキに星型バナナをトッピングしてあります。
その手があったか…。
このひと手間で一気に七夕っぽくなりますね。
市販のチョコレートで簡単に作れる羊羹です。
星型にカットするだけで現代風の七夕デザートに。
金平糖
色とりどりの金平糖を星に見立てて七夕に食べるのもいいですね。
小さな子供にも食べやすいサイズですし、カラフルなので見た目も楽しめます。
ただ金平糖を手作りするとなるとものすごく大変です。
ザラメを糖蜜がけして混ぜながら作りますがとにかく手間と時間がかかります。
市販のものを購入して星型ゼリーのようにアレンジに使ってはいかがでしょう?
練り切り
七夕が近くなれば和菓子屋さんでも専用スイーツが並び始めます。
中でもとくに見事だなと思うのが練り切りです。
星や短冊、織姫と彦星をかたどったものが多いですね。
職人の技を生かした練り切りは、お菓子には見えないくらいリアルな出来栄えです。
もし近所に和菓子屋があればお店を覗いてみてはいかがでしょうか。
※凝った練り切りはほぼ予約限定です。
手作り練り切りのレシピはこちら。
かわいいけどうまく作る自信がないです…。
食器を星形に
星のお皿に盛り付けていつものお菓子を七夕風にチェンジするのもありだと思います。
市販のビスケットのせるだけでそれっぽく見えてしまいますよ。
めちゃ尖っていますが紙皿なのでケガの心配はありません。
七夕専用と考えると買うのを躊躇してしまいますが、誕生日やクリスマスにも使えます。
パーティーグッズとしておうちに用意してあってもいいですね。
元祖!七夕デザートとは?
あまりポピュラーではありませんが、由緒正しい七夕の食べ物も存在します。
それはそうめんと索餅(さくべい)です。
そうめんはわかるけど索餅って何?と思いますよね。
索餅とは、小麦粉と米粉を混ぜ合わせた生地をツイストドーナツのようにねじって揚げたお菓子です。
これが言うなれば元祖七夕スイーツです。
縄のようなビジュアルがいかにも神様への捧げ物っぽく見えます。
作るのはそんなに難しくないので、今年の七夕おやつにチャレンジしてみてはいかがでしょう?
★どうして七夕に索餅?
索餅が七夕に食べられるようになった起源は、昔の中国の話にあります。
ある皇帝の子供が7月7日に亡くなってしまいました。
この子供の祟りで民衆の間で病気が大流行します。
ところが、子供が好きだった索餅をお供えしたことで疫病が沈静化した…という伝説があるのです。
このことから、7月7日に索餅を食べると無病息災で過ごせるという言い伝えが生まれました。
日本に七夕が伝えられたのが奈良時代で、同じ頃に索餅も入ってきたとされています。
中国にならって宮中の七夕行事で食されていましたが、江戸時代になると索餅を食べる習慣は無くなります。
ちなみにそうめんは索餅が進化して生まれた食べ物です。
そのため、今では索餅に代わって七夕の定番メニューとなっています。
カラフルにアレンジしやすいところ、天の川をイメージさせるところも、そうめんが七夕に根付いた理由でしょうね。
まとめ
夕飯にそうめんを食後にはお星さまを散りばめたデザートで楽しんでみてはいかがでしょうか?
七夕の日の食卓が、いつもよりちょっぴり華やかに楽しくなるはずです。
大人になると七夕を楽しむ機会も少なくなります。
子供時代に楽しんだ七夕の思い出はずっと残りますよ。